2015年3月20日金曜日

ストロボ・エッジ

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評








高校生たちの切ない片想いを描いた青春ラブストーリー「ストロボ・エッジ」。フラれてもあきらめない。これぞ粘り勝ち(笑)。



恋愛経験のない高校1年生の仁菜子は、学校中の女子の人気を集める同級生・蓮を好きになってしまう。一見クールな蓮の秘めた優しさを知り、好きという気持ちを抑えられない仁菜子は、蓮に中学時代からつきあっている年上の恋人・麻由香がいることを知りながら告白する。仁菜子を振った蓮だったが、彼女のまっすぐな想いに触れるうちに心に変化が生まれていく…。



原作は咲坂伊緒の人気コミック。全10巻にもなる原作はかなり長尺で、それを2時間の映画にまとめるには、原作ファンに人気のエピソードを削る(あるいは変更する)などの苦労があったに違いない。恋に奥手な女の子が学校一の人気者の男子と恋に落ちるという、既視感満載の青春映画だが、同じ原作者の「アオハライド」とあまりに似ている。真っ直ぐなヒロイン、誰もが片思い、ヒロインが恋する男子は「君を守る」と言ってしまったために新しい恋に踏み出せない。ほとんど同じだ。もっとも原作はこの「ストロボ・エッジ」が先だそうで、これはもう作者の好みと思うしかない。物語で魅力的なのは、やはり「好き」という気持ちに忠実なヒロイン・仁菜子のピュアな性格だろう。あまり積極性はないようなおとなしい女の子だが蓮を好きという気持ちは誰にも負けていない。振られることを覚悟で告白し、友達のままでもいいと割り切っても気持ちが揺れる。ストイックというか打たれ強いというか、七転び八起きというか(笑)。大人の観客が見れば、気恥ずかしくもほろ苦い記憶を、同世代ならばストレートな共感を呼び起こすだろう。マンガの映画化には原作ファンは厳しいが“好きが積もっていく”感情を淡い光やサウンドで表現したラブストーリーには、たとえ傷ついても自分の気持ちに正直にぶつかっていく登場人物たちの、瞬間的な激しい光(ストロボ)が胸に突き刺さる(エッジ)青春の輝きがあった。

【50点】

(原題「ストロボ・エッジ」)

(日本/廣木隆一監督/福士蒼汰、有村架純、山田裕貴、他)

(ときめき度:★★★★☆)

チケットぴあ



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ストロボ・エッジ@ぴあ映画生活