source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
おとぎ話を新解釈し主人公たちのその後を描くミュージカル「イントゥ・ザ・ウッズ」。豪華キャストの歌声が圧巻。
パン屋の夫婦は子供が授からないのは魔女の呪いのせいだと知る。魔女から、森に入り「白い牛、赤い頭巾、黄色い毛、金のように輝く靴」を集めるように言われ、夫婦は願いを叶えたい一心で森に入っていった。時を同じくして、赤ずきん、シンデレラ、ジャック、ラプンツェルらも、それぞれの願いを胸に、森へと向かう。パン屋の夫婦と彼らが出会い、運命は思わぬ方向へと転がり始めるが…。
もともとはブロードウェイの大人気ミュージカル。おとぎ話の主人公たちは“めでたし、めでたし”のその後、さて、どうなったのか。また彼らの本当の願いはなんだったのか。これはそんな“裏おとぎ話”だ。当然、シニカルでブラックである。何しろ、赤ずきんは素直じゃないし、ジャックが豆の木による冒険を望むのはお金のため。シンデレラの結婚は決して単純な幸せではないし、そもそも王子は欠点だらけだ。悪役の魔女の、若く美しくありたいという願いだって決して責められない。こんな内容を、ファンタジックなおとぎ話が十八番のディズニーが映画化するというのだから、まず驚いてしまう。しかもこの映画の後には本家本元の「シンデレラ」の公開が控えていて、夢と現実の両方で勝負するとは、根性が据わっているではないか。映画の方は、おとぎ話につきもののVFXは控えめで、歌の魅力を全面に押し出した形だ。おかげでアドベンチャー要素は薄れ、テンポもちょっと悪いのだが、本作はあくまでも大人向け。やはり元が舞台というだけあって演劇的と解釈するべきだろう。大団円の後のほろ苦い現実。だがそれさえも乗り越えるクライマックスに、不思議な感動がある。メリル・ストリープ、エミリー・ブラントら、実力派俳優たちが披露する歌唱力と演技力を堪能したい。
パン屋の夫婦は子供が授からないのは魔女の呪いのせいだと知る。魔女から、森に入り「白い牛、赤い頭巾、黄色い毛、金のように輝く靴」を集めるように言われ、夫婦は願いを叶えたい一心で森に入っていった。時を同じくして、赤ずきん、シンデレラ、ジャック、ラプンツェルらも、それぞれの願いを胸に、森へと向かう。パン屋の夫婦と彼らが出会い、運命は思わぬ方向へと転がり始めるが…。
もともとはブロードウェイの大人気ミュージカル。おとぎ話の主人公たちは“めでたし、めでたし”のその後、さて、どうなったのか。また彼らの本当の願いはなんだったのか。これはそんな“裏おとぎ話”だ。当然、シニカルでブラックである。何しろ、赤ずきんは素直じゃないし、ジャックが豆の木による冒険を望むのはお金のため。シンデレラの結婚は決して単純な幸せではないし、そもそも王子は欠点だらけだ。悪役の魔女の、若く美しくありたいという願いだって決して責められない。こんな内容を、ファンタジックなおとぎ話が十八番のディズニーが映画化するというのだから、まず驚いてしまう。しかもこの映画の後には本家本元の「シンデレラ」の公開が控えていて、夢と現実の両方で勝負するとは、根性が据わっているではないか。映画の方は、おとぎ話につきもののVFXは控えめで、歌の魅力を全面に押し出した形だ。おかげでアドベンチャー要素は薄れ、テンポもちょっと悪いのだが、本作はあくまでも大人向け。やはり元が舞台というだけあって演劇的と解釈するべきだろう。大団円の後のほろ苦い現実。だがそれさえも乗り越えるクライマックスに、不思議な感動がある。メリル・ストリープ、エミリー・ブラントら、実力派俳優たちが披露する歌唱力と演技力を堪能したい。
【65点】
(原題「INTO THE WOODS」)
(アメリカ/ロブ・マーシャル監督/メリル・ストリープ、エミリー・ブラント、ジェームズ・コーデン、他)
・イントゥ・ザ・ウッズ@ぴあ映画生活