2015年7月6日月曜日

レフト・ビハインド

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


LEFT BEHIND
(ショートバージョン)
何の前触れもなく、世界中で数百万の人々が衣服と荷物を残して忽然と姿を消す異常事態が発生。ライフラインは乱れ、不安に陥る人々がパニックを起こし大混乱が生じる。そのころ、パイロットのレイが操縦するジャンボジェット機内でも同様の事態が発生していた。管制塔とも連絡がつかない中、レイは地上に残した娘との再会を信じ、何とか乗客を助けようと奮闘するが…。

高度3万フィートの密室で人々が消える。ジャンボジェット機は不時着の危機。こんな恐ろしげなポスタービジュアルの「レフト・ビハインド」は、ホラー映画か、はたまたパニック映画かと思う人が多いはず。しかし、蓋をあけてみると、コテコテの宗教映画だったから、思わず椅子から転げ落ちそうになった。描かれるのはヨハネの黙示録の預言で、一言でいうと携挙(けいきょ、ラプチャー)なのだが、この強引としかいえないムチャブリなラストにしばし唖然。ネタバレは避けるが、オスカー受賞以降のニコラス・ケイジの迷走(意図的とも思えるが…)を考えれば、本作のずっこけぶりは予想できよう。驚くのはこの作品、続編の制作が決定していることだ(しかも2本!)。宗教映画、とりわけ終末モノは定番のジャンルなので、需要は常にあるということだ。たとえどんな珍作でも。
【40点】
(原題「LEFT BEHIND」)
(アメリカ/ヴィク・アームストロング監督/ニコラス・ケイジ、チャド・マイケル・マーレイ、キャシー・トムソン、他)
(宗教映画度:★★★★☆)
チケットぴあ

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