source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
キューブリックがルック社時代に、撮影現場を取材した『裸の町』の全編がYouTubeにアップされていたのでご紹介。
キューブリックはこの時若干19歳。まだ入社二年目の新人カメラマンにもこういった現場の取材がまかされていたのですから、キューブリックのカメラマンとしての手腕が社内で高く評価されていたことが伺えます。そのキューブリックが撮影現場の休憩時間にスイカを食べる写真が残されていて、その写真がこちら。
クライマックスのウィリアムズバーグ橋でのアクションシーンの撮影風景をキューブリックが撮影した取材写真がこちらです。
おそらく1枚目の写真で胸に下げているローライで撮影したんでしょう。尚、この『裸の町』は犯罪写真の第一人者として評価されていたウィージーがビジュアルコンサルタントとして雇われていて、そのウィージーはその後『博士の異常な愛情』のスチールカメラマンとしてキューブリックが招聘、そのウィージーのドイツ語訛りの口癖をピーター・セラーズが真似てストレンジラブ博士のキャラクターができあがりました。そのウィージーとキューブリックとはこの取材で顔を合わせていた可能性がありますが、資料がないので確かなことは言えません。しかし、キューブリックがウィージーを高く評価していたのは、妻であるクリスティアーヌが証言しています。
『博士の異常な愛情』のセットでのキューブリックとウィージー。
映画撮影の現場を目の当たりにした若干19歳のキューブリック。この時キューブリックは「いつか取材する側からされる側になりたい」そう決意したのかもしれませんね。
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