source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
0:28から。歌うような通る声は確かにディズニー声優向きかも。
19:45から。所作も声も子供向けアニメとは思えないほど色っぽい。このクオリティで公開が1942年(昭和17年)というから、アメリカという国は恐ろしい。
『2001年宇宙の旅』で、プールが両親からのビデオメッセージを受け取るシーンがありますが、そのビデオの中の母親を演じたのがアン・ギルズという女優で、彼女はディズニーアニメ映画『バンビ』のヒロイン鹿「ファリーン(大人)」の声優だそうです。2010年のインタビューで当時を振り返り、
私たちは21テイクも撮りました。 キューブリックはそれを全部プリントしました。昔、監督はすべてのテイクをプリントすることはありませんでした。キューブリックはわずか数秒間続くだけのこの小さなシーンのために、21のテイクのすべてをプリントしたのです。まだ続けようとする彼に私は言いました。「もう十分でしょ、私はやめます」。私は帰りました。21テイクなんてばかばかしい。
(引用元:Hollywood Reporter/2018年2月2日)
と、やっぱりここでも「いかにもキューブリックでした!」という感じのエピソードを語ってくれています(笑。
ところでその『バンビ』についてですが、キューブリックはずいぶんとご立腹だったようで、
「子供向け映画はディズニーに任せられない領域だ。私は彼らが素晴らしい子供向け映画を製作するとは思えない。私は彼らが子供に動揺を与える、衝撃的で残忍な要素を持っていると考えている。彼らの漫画映画の特徴についての話だ。 私は彼らがなぜそれが妥当であると考えるのか、全く理解できない。『バンビ』の母親が死ぬシーンは、5歳の子供に与える心的外傷体験の一つであるように思える」
(引用元:【関連記事】スタンリー・キューブリックが好んだ映画のマスター・リスト(2016年7月25日改訂版))
と、語っています。
ではプールのパパは? と思うかも知れませんが、パパについては以前こちらで記事にしました。
そのアン・ギルズ。2018年1月31日に90歳で逝去しました。最近までご存命だったんですね。故人のご冥福をお祈りいたします。
