2019年1月31日木曜日

【インスパイア】『2001年宇宙の旅』にインスパイアされたアジア発のアーティストのMV2本

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック




二時間だけのバカンス/宇多田ヒカル featuring 椎名林檎

 日本を代表する歌姫、宇多田ヒカルの楽曲に椎名林檎がコラボした2016年に発表した曲。宇宙船が『2001年…』の宇宙ステーションVと『さよならジュピター』のTOKYO-IIIを足して2で割ったようなデザインです。到着した木星の衛星には大阪万博のオーストラリア館のような建物があるし、車が砂漠を疾走するシーンは『スター・ウォーズ』に、ホバータイプのキックボードは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のスケートボードに似ています。実はこのMVの監督は椎名林檎の夫である児玉裕一氏です。

 映像は古今東西、様々な映画などからの引用が見られますが、歌詞は不倫とも純愛とも女子友とも受け取れる内容・・・というか、それを狙った感じ。MVとの共通点は「日常からの脱出」という点だけですので、歌詞を特定の解釈をされないよう、わざと極端な非日常感を出したいがために宇宙旅行というシチュエーションを選んだのではないでしょうか。

(情報提供:OPOE様)




天誅/閃靈 CHTHONIC

 台湾のデスメタルバンド、閃靈 CHTHONIC(ソニック)のMVにはいきなり『2001年…』の白い部屋が登場しびっくりしますが、CGなのかセットなのか微妙なところですね。「デスメタル」としましたが正確には「ブラックメタル」だそうですが、その違いはよくわかりません。

 このソニックというバンド、wikiによるとかなり政治的な色彩が強く、一言で言えば台湾独立派のようですが、中国に飲み込まれてしまえば自由な音楽活動など望むべくもないので、まあそうでしょうね。今年2月には東京と大阪でツアーが組まれているそうです。

 その他のオマージュMVは「【オマージュ】『2001年宇宙の旅』にインスパイアされた、もしくはオマージュしたMVのまとめ」という記事にまとめていますので、よろしければこちらもどうぞ。