source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
『時計じかけのオレンジ』で、作家の妻が座っていた「リトリート・ポッド」は、プログレッシブロックの雄、イエスのアートワークで有名なロジャー・ディーンが、弟のマーティン・ディーンと共同でデザインしたもので、下記リンク先にあるリトリート・ポッドの説明ページには「2~3人を収容できる自己完結型オーディオ・ヴィジュアル・ユニット」という説明があります。ただ、映画で登場したものはさほど大きくありませんので、オーディオのみのポッドかも知れません。
『時計…』の制作時期は1970~1971年ですので、ロンドンはまさにサイケデリック・カルチャー真っ盛り。音楽的にはビートルズに解散後、5大プログレバンド(キング・クリムゾン、イエス、ピンク・フロイド、ジェネシス、エマーソン・レイク・アンド・パーマー)が揃い踏みした頃。その中の一つ、ピンクフロイドと『時計…』との関係は以前こちらで記事にしました。そして今度はイエスとの関係・・・。キューブリックがこの『時計…』の制作にあたり、いかに当時のロンドンのアートシーンに注意を払っていたかがよくわかるエピソードですね。
そのロジャー・ディーンをイエスのキーボーディストであるリック・ウェイクマンが紹介したドキュメンタリーがありました。7:42頃の画集にチラっと似た作品が映ります。
ロジャー・ディーンのサイトはこちら。リトリート・ポッドのページはこちらです。