2015年2月4日水曜日

『D.N.A./ドクター・モローの島』失敗の顛末を描くドキュメンタリー『Lost Soul』の予告編

source: ZOMBIE手帖ブログ




Lost_Soul_Poster  H・G・ウェルズ原作『ドクター・モローの島』の3度目の映画化となる『D.N.A./ドクター・モローの島』(96年)は、いかにして準備され、いかにして失敗したのか? 当初の監督に予定されていたリチャード・スタンリーのオリジナル・ヴィジョンとは? 『D.N.A.』制作の内幕に迫るドキュメンタリー『Lost Soul: The Doomed Journey of Richard Stanley’s Island of Dr. Moreau』の予告編が公開されました。これ、すごく評判がいいです。



 ジョン・フランケンハイマー監督作として知られる『D.N.A./ドクター・モローの島』ですが、もともとは『ハードウェア』で注目を集めた新鋭リチャード・スタンリーによって企画されたプロジェクトでした。スタンリーは同作の準備に4年を費やし、ニュー・ライン・シネマ製作のもと撮影にこぎ着けますが、なんとクランクインしてからわずか3日でクビに。離婚直後で荒れていた出演者のヴァル・キルマーをコントロールできなかったのが理由だと言われてます。

 

 代わりに監督に起用されたのが、ベテランのジョン・フランケンハイマー。彼はモロー博士役のマーロン・ブランドと仕事をしたかったために引き受けたそうですが、スタンリーの脚本を気に入らず、ロン・ハッチンソンに依頼してリライトさせました。 続きを読む