2015年4月17日金曜日

ワイルド・スピード SKY MISSION

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評








大人気カー・アクションシリーズの第7弾「ワイルド・スピード SKY MISSION」。常識破りのアクション、最強の敵、ポール・ウォーカー追悼と、いろいろな意味で見逃し厳禁。



ヨーロッパで巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ一味を撲滅し、恋人レティを奪還したドミニクは、相棒のブライアンや妹のミアら仲間たちと平穏な日々を過ごしていた。そこにドミニクの仲間ハンを殺したと告げる電話が入る。相手はショウの兄デッカード。英国特殊部隊出身の最強の暗殺者を相手に、ドミニクのチームは世界を股にかけて壮絶な戦いへとなだれ込んでいく…。



巨大金庫を引っ張ったり、飛行機を引きずったりと型破りのアクションで知られるワイスピだが、とうとう地上だけでは飽き足らず、空中からのカー・ダイブというアリエナイ設定まで盛り込んで、もうお祭り騒ぎだ。さらに東京、アブダビ、ロサンゼルスと暴れまわる様は「ミッション・インポッシブル」状態。山岳地帯の崖から車ごと転がり落ちても、超高級車で高層ビルからビルへとダイブしてもドミニクはほとんど無傷で、ワイスピのメンバーはもしやXメンなのか?!との疑惑も(笑)。加えて今回は、ムエタイの使い手トニー・ジャーの、無駄に強いアクションも素敵だ。ともあれ、規格外の大ヒットアクション映画は、回を重ねるごとに派手に過激にならなければファンは納得しないので、制作側はそれに律儀に答えている形だろう。今回は「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが監督ということもあり、ハラハラ・ドキドキはお手のものだ。それにしてもヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、敵役のジェイソン・ステイサムと、マッチョ率、ハゲ率が大幅UPである。そんな中、故ポール・ウォーカーの雄姿はしっかりと目に焼き付けたい。突然の交通事故で逝ってしまったポールのために…という追悼の雰囲気が映画全体を覆っていて、ドミニクが言う“家族”の絆と別れが現実ともリンクする作品になった。合掌。

【65点】

(原題「FAST & FURIOUS 7」)

(アメリカ/ジェームズ・ワン監督/ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、他)

(追悼度:★★★★★)

チケットぴあ



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ワイルド・スピード SKY MISSION@ぴあ映画生活