source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
Signal [Blu-ray+DVD+DigitalCopy+UltraViolet] [Blu-ray]
謎のハッカーを追ううちに何かに感染した若者たちの恐怖を描くSFスリラー「シグナル」。美しくスタイリッシュなヴィジュアルに目を奪われる。
マサチューセッツ工科大学の学生ニックとジョナスは、ノーマッドという謎のハッカーの正体を追うために、ニックの恋人ヘイリーを連れて、ノーマッドの正体を突き止めるためネバダへと向かう。だが、GPSでたどりついたそこは廃墟で3人は突如何者かに襲撃される。目覚めるとそこは政府の隔離施設で、3人は何かに接触し感染した恐れがあると告げられる。何とか施設を脱出しようとするニックたちだったが…。
このSF映画には、大きな仕掛けがある。ネタバレは当然避けるとして、とりあえず前半は、何かに感染しそのために施設に隔離されるまでが描かれる。パンデミックものによくあるつかみだが、そうではない。何やら怪しげなその施設は、主人公ニックに直観的に「怪しい」と思わせるのに十分な雰囲気が漂っているし、ニックに事情を説明する施設の研究員もまた詳細は語らないが、有無を言わせない雰囲気だ。身体の異変からもしや超能力ものか?と推察するがこれも違う。監督のウィリアム・ユーバンクは何でも「ミステリー・ゾーン」の大ファンなのだそう。つまり思いもよらないどんでん返しがあるということ。一種の終末映画である本作には、強烈な驚きが隠されている。特筆すべきは、その驚きを映像化するセンスだ。寒色系のカラーを基本にした、壮大でショッキングなビジュアルがすこぶる美しい。ユーバンク監督はカメラやデジタル映像の技師の仕事、さらに撮影監督としても多くの作品に携わった人。なるほど映像センスがずば抜けている。
マサチューセッツ工科大学の学生ニックとジョナスは、ノーマッドという謎のハッカーの正体を追うために、ニックの恋人ヘイリーを連れて、ノーマッドの正体を突き止めるためネバダへと向かう。だが、GPSでたどりついたそこは廃墟で3人は突如何者かに襲撃される。目覚めるとそこは政府の隔離施設で、3人は何かに接触し感染した恐れがあると告げられる。何とか施設を脱出しようとするニックたちだったが…。
このSF映画には、大きな仕掛けがある。ネタバレは当然避けるとして、とりあえず前半は、何かに感染しそのために施設に隔離されるまでが描かれる。パンデミックものによくあるつかみだが、そうではない。何やら怪しげなその施設は、主人公ニックに直観的に「怪しい」と思わせるのに十分な雰囲気が漂っているし、ニックに事情を説明する施設の研究員もまた詳細は語らないが、有無を言わせない雰囲気だ。身体の異変からもしや超能力ものか?と推察するがこれも違う。監督のウィリアム・ユーバンクは何でも「ミステリー・ゾーン」の大ファンなのだそう。つまり思いもよらないどんでん返しがあるということ。一種の終末映画である本作には、強烈な驚きが隠されている。特筆すべきは、その驚きを映像化するセンスだ。寒色系のカラーを基本にした、壮大でショッキングなビジュアルがすこぶる美しい。ユーバンク監督はカメラやデジタル映像の技師の仕事、さらに撮影監督としても多くの作品に携わった人。なるほど映像センスがずば抜けている。
【60点】
(原題「THE SIGNAL」)
(アメリカ/ウィリアム・ユーバンク監督/ブレントン・スウェイツ、オリヴィア・クック、ボー・ナップ、他)