source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
2014年からスタートした「THE NEXT GENERATION パトレイバー」シリーズの最終章となる長編劇場版「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」。最終章だけあってシリアス、アクション路線で決めまくる。
人間型ロボット・レイバーの衰退を受け、ついに警視庁特車二課パトレイバー中隊の解隊が現実的に。そんな中、最新鋭の戦闘ヘリを自衛隊から強奪し、首都の住民1000万人を人質に東京を混乱に陥れる謎のテロリスト集団が現われる。テロリストの暴挙を止めるため特車二課が出動。型落ちの警察用ロボットVS熱光学迷彩を施した最新鋭戦闘ヘリの壮絶なバトルが始まるが…。
人間型ロボット・レイバーの衰退を受け、ついに警視庁特車二課パトレイバー中隊の解隊が現実的に。そんな中、最新鋭の戦闘ヘリを自衛隊から強奪し、首都の住民1000万人を人質に東京を混乱に陥れる謎のテロリスト集団が現われる。テロリストの暴挙を止めるため特車二課が出動。型落ちの警察用ロボットVS熱光学迷彩を施した最新鋭戦闘ヘリの壮絶なバトルが始まるが…。
シリーズすべてを見届けてきたものには、感慨無量の長編劇場版・最終章だ。今までのおふざけが嘘のように、危機とアクションと警察の暗部のストーリーがシリアスに展開する。見どころは、何と言っても、AH-88J2改グレイゴーストこと、機関砲、対地ロケット、ミサイルで完全武装し、最新の熱光学迷彩を身に纏って“消えるヘリ”となった脅威の戦闘ヘリと、ついについに動きだしたパトレイバーとの激突。「いよっ、待ってましたぁ!」状態なのだが、実は1993年のアニメ「機動警察パトレイバー2 the Movie」を再構築した、ドラマパートも見ごたえがある。無論、この1993年版や、シリーズを見てこなかったファンには分かりにくい部分も多いのだが、レインボーブリッジや都庁の爆撃シーンなどのVFX技術の高さや、押井守監督らしいスタイリッシュな構図などを見ていると、魅力は十分に伝わってくる。後藤田隊長、明、佑馬、カーシャら、おなじみのメンバーの活躍もうれしいが、銃をぶっ放す高島礼子の雄姿がいい。防衛省の全面協力で、邦画としては迫真の映像に仕上がった。押井ワールドを堪能したければ、ぜひ劇場の大スクリーンでの鑑賞をおすすめする。
【70点】
(原題「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」)
(日本/押井守監督/筧利夫、真野恵里菜、福士誠治、他)
(シリアス度:★★★★☆)
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・THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦@ぴあ映画生活