2015年6月20日土曜日

マッドマックス 怒りのデス・ロード

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


「マッドマックス 怒りのデス・ロード」オリジナル・サウンドトラック
荒廃した世界をさまようマックスの新たな死闘を描く「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。あぁ、最高の映像体験で、私、幸せ(笑)!

水や石油などの資源が尽き荒廃した近未来。元警官のマックスは妻子を殺されて絶望し、ただ本能だけで生きながらえていた。資源を独占し人々を恐怖で支配する凶悪なジョーの軍団に捕えられたマックスは、深い傷を負う。ジョーに反逆を企てる女隊長フュリオサ、全身白塗りの謎の男ニュークス、さらにジョーと敵対する勢力…。マックスは生き残るため、彼らと手を組み、ジョーの軍団に挑んでいくが…。

メル・ギブソンをスターにしたシリーズだが、トム・ハーディを新たな主役に据えての新シリーズのスタートだ。マックスとW主演ともいえるタフな女リーダーのフュリオサが、超大型戦闘車、ウォー・タンクに乗ってからは、ほぼノンストップのアクションが続くので、息つくヒマもない。生きる意欲のないものは容赦なく淘汰されるクレイジーな世界観は、完璧に突き抜けていて、これが70歳をこえるジョージ・ミラー監督の仕事とは!と恐れ入った。過去作でも監督を務めたミラーだが、明らかに本作の方が、自由で過激でマッド。「正気を失ったのは俺か、世界か?」のモノローグを聞いたときから、この映画の虜になる。様式美に満ちたアクションと、恋愛や友情などバッサリ切り捨てた潔いストーリー、CGに頼らない本物のカースタントの迫力。これほど圧倒的な刺激に満ちた映画なら“ランボー”チックでダサい副題のことは許す!過激な冒険活劇を褒めちぎるのはちょっと照れるが、映画館の大スクリーンで見るのに、これほどふさわしい映画があろうか。つべこべ言わずに劇場へGO!だ。
【85点】
(原題「MAD MAX: FURY ROAD」)
(オーストラリア/ジョージ・ミラー監督/トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、他)
(ハイテンション度:★★★★★)
チケットぴあ

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マッドマックス 怒りのデス・ロード@ぴあ映画生活