2015年6月26日金曜日

イタリアは呼んでいる

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


TRIP TO ITALY
(ショートバージョン)
イギリスのショービジネス界で活躍するスティーヴとロブは、仕事のためイタリアへ取材旅行に出かける。英国製のミニクーパーに乗ってグルメの国イタリアのホテルとレストランを巡ることに。友人である2人が語るのは、家族、仕事、映画から、人生の折り返し地点にさしかかる不安まで。人生の本音と映画の話題を語りながら、旅を続けるが…。

スティーヴ・クーガンとロブ・ブライドンの2人が本人役で演じる男2人のバディ・ムービー「イタリアは呼んでいる」は、もともとはイギリス湖水地方をグルメ旅行するTVシリーズで、それを劇場版にした「スティーブとロブのグルメトリップ」という作品がある。そして本作は、いわばイタリア版の続編という位置付けだ。何しろ怒涛のマシンガントークに圧倒される。クーガンとブライドンはプライベートでも親しいそうで、ほとんどは素のままなのだろう。美しい風景とおいしそうな料理は見ているだけでも楽しいが、何より笑えるのは、2人がモノマネも交えて繰り広げる映画ネタだ。アル・パチーノ、ロバート・デニーロといった大物から、トム・ハーディのような旬の役者まで、遠慮なく斬りまくるから痛快!ファンはご立腹かもしれないがちゃんと後でフォローするから憎めない。それにしても、マイケル・ウィンターボトム監督、こんな可愛らしい映画を撮る人だったっけ? 多彩な作風の人なのだと改めて感心した。
【60点】
(原題「THE TRIP TO ITALY」)
(イギリス/マイケル・ウィンターボトム監督/スティーヴ・クーガン、ロブ・ブライドン、ロージー・フェルナー、他)
(マシンガントーク度:★★★★☆)
チケットぴあ

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