2015年8月28日金曜日

テッド2

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


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テッドが父親になるべく人権裁判で奮闘する「テッド2」。今回は完全にテッドが主役。

アルバイト先で出会った恋人タミ・リンとついに結婚した中年テディベアのテッドは、親友のジョンと相変わらずツルむ毎日。テッドは子供がほしいと願うが、そのためにはテッドはぬいぐるみではなく人間であることを証明する必要があった。モノと見なされれば、結婚も無効になってしまう。親友をモノ扱いされ怒り心頭のジョンは、若くて美人の弁護士サマンサに協力を頼み、何とかテッドの人権を勝ち取ろうとするが…。

テディベアのテッドが命を宿すことも、見た目は可愛いぬいぐるみのテッドが中身は中年であることも、前作ですでに学習済。そういう意味でのインパクトは薄れたものの、前作では大人になりきれない“人間の”ジョンの物語だったが、今回は“ぬいぐるみ”のテッドが堂々の主役だ。命を宿したぬいぐるみであるテッドが人間だと、いったいどうやって証明するのか?!が見所である。まったく成長が見られないサンダーバディ(ジョンとテッド)が裁判に挑むが、真面目な法廷ものになるはずもなく、相変わらずお下劣、おたく、ボストン愛が満載。とはいえ、セス・マクファーレン監督は、そのバカバカしさの裏側に「人間とは果たしてどういう存在か」という哲学的なテーマをこっそりと仕込んでいる。前作で登場したテッドを偏愛する例の男が再び登場し、彼の悪知恵がテッドの人権問題を大きく揺るがすことに。映画愛やコミコンネタも楽しいが、今回のイチオシは、ある大物スターのカメオ出演だ。映画序盤とエンドロールの後のワンシーンに登場し、笑わせてくれる。個人的には映画冒頭の、ザッツ・エンターテインメントばりのダンスシークエンスがお気に入りだ。いやはや、無駄に豪華なところが素敵である。
【65点】
(原題「TED 2」)
(アメリカ/セス・マクファーレン監督/マーク・ウォールバーグ、アマンダ・セイフライド、モーガン・フリーマン、他)
(盛りだくさん度:★★★★☆)
チケットぴあ

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テッド2@ぴあ映画生活