2015年9月22日火曜日

ヒロイン失格

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


映画ノベライズ ヒロイン失格 (集英社オレンジ文庫)
(ショートバージョン)
はとりは、同じ高校に通う幼馴染の利太が大好きで、自分こそが彼の運命の相手だと疑わない女の子。だが利太は、ひょんなことから地味でイケてない女の子・未帆と付き合うことになって、ショックを受ける。なんとか利太を奪おうと作戦を練りながら悶々とするはとりに、学校一のモテ男の弘光が興味を持ちアプローチする。利太のことが好きなのに弘光にも心が揺れてしまうはとりだったが…。

幸田もも子原作の少女漫画を実写映画化した「ヒロイン失格」は、ヒロインが恋に暴走する姿を描くラブ・コメディ。タイトルのヒロイン失格とは、主人公はとりが思いこみの激しい性格で、変顔や坊主頭まで披露すること、自虐ネタの応酬などから、恋愛映画のヒロインらしからぬキャラということらしい。前半はなるほどドタバタ・コメディのようで思いがけず楽しめるが、後半は既視感満載。ラブ・コメの王道の、2人のイケメンの間で揺れ動く様や恋敵の出現などの展開は、良くも悪くも普通のラブコメだ。それでもそれが少女マンガの胸キュンを求めるファンには、安心感なのかもしれない。遊び心は、唐突に登場する豪華ゲスト。ほとんど意味はないのだが、一瞬芸のようなノリでちょっと笑える。高校生を演じるには、出演者の年齢がやや高いのが気になるが、まぁ、美男美女なのでヤボは言わないでおこう。
【55点】
(原題「ヒロイン失格」)
(日本/英勉監督/桐谷美玲、山崎賢人、坂口健太郎、他)
(デート・ムービー向け度:★★★★☆)
チケットぴあ

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ←ランキング参加中です!

人気ブログランキング←この記事が気に入ったらポチッとクリックお願いします(^o^)
ヒロイン失格@ぴあ映画生活