source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
(ショートバージョン)
1980年代、NASAがが宇宙人との交流を夢見て、地球を紹介するメッセージを宇宙へ向けて発信した。その中には 当時大流行していたゲームの映像があったが、宇宙人はそれを友好のメッセージではなく挑戦状と受け取ってしまう。そして現代、宇宙人は地球からのゲーム映像に学び、なんと地球に宣戦布告。米大統領ウィル・クーパーは、幼馴染で1982年当時のゲームチャンピオンであるサムらを招集し、ヤツらに対抗することを決める。パックマン、ドンキーコングなど、レトロでキュートなゲームキャラと人類との壮絶な戦いが始まった…。
80年代のゲームを知る大人には懐かしさ満載、現代っ子には、レトロゲームは、もしかしたら新鮮に映るのかも? …という疑問はさておき、日本ではさっぱり人気が出ないコメディ俳優のアダム・サンドラーがゲームおたくに扮して地球を救うという荒唐無稽なSFアクションが「ピクセル」だ。パックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーなどの懐かしのキャラが、メーカーという垣根を飛び越えて超党派で共演を果たすだけでも、ワクワクする人は多いはず。物語は、時代遅れのゲームおたくたちが地球を救う最後の切り札だというところがユニークだ。日本生まれのゲームも多いこの世界、日本に敬意(本当か?)を表したかのようなシーンも一応あるが、そんなことはすぐに忘れてピコピコと音を鳴らしながらの大決戦が始まってしまう。元・ゲームおたく、現・電器屋のさえないおやじの主人公が、一躍ヒーローになる展開は、くたびれた大人たちに、ひと時の夢さえ与えてくれよう。とはいえ、何しろサンドラー主演のコメディということで、展開はユルユル。無理やりに深読みするとすれば、戦争をゲーム感覚で行う現代社会への警鐘と、自らが作りだしたものによって滅びていく文明への批判精神か。とりあえず、ゲーム好きは必見だ。
80年代のゲームを知る大人には懐かしさ満載、現代っ子には、レトロゲームは、もしかしたら新鮮に映るのかも? …という疑問はさておき、日本ではさっぱり人気が出ないコメディ俳優のアダム・サンドラーがゲームおたくに扮して地球を救うという荒唐無稽なSFアクションが「ピクセル」だ。パックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーなどの懐かしのキャラが、メーカーという垣根を飛び越えて超党派で共演を果たすだけでも、ワクワクする人は多いはず。物語は、時代遅れのゲームおたくたちが地球を救う最後の切り札だというところがユニークだ。日本生まれのゲームも多いこの世界、日本に敬意(本当か?)を表したかのようなシーンも一応あるが、そんなことはすぐに忘れてピコピコと音を鳴らしながらの大決戦が始まってしまう。元・ゲームおたく、現・電器屋のさえないおやじの主人公が、一躍ヒーローになる展開は、くたびれた大人たちに、ひと時の夢さえ与えてくれよう。とはいえ、何しろサンドラー主演のコメディということで、展開はユルユル。無理やりに深読みするとすれば、戦争をゲーム感覚で行う現代社会への警鐘と、自らが作りだしたものによって滅びていく文明への批判精神か。とりあえず、ゲーム好きは必見だ。
【55点】
(原題「PIXELS」)
(アメリカ/クリス・コロンバス監督/アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン、他)
(レトロ度:★★★★☆)
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