source: 映画.net
テレビで放映されるとネットで必ず盛り上がる映画が今年もやってきた。
11月18日(水)午後13時35分からテレビ東京「午後のロードショー」で『コマンドー』が放送される。
放送が始まるやいなや、ツイッターや2ちゃんねるでは書き込みが加速。
そのスピードたるや、少し目を離すだけで追いきれなくなるほどである。
新作でもなく、何度も放送されている映画が、なぜ毎回盛り上がりを見せるのだろう。
アクション映画『コマンドー』は1986年に日本で公開されたアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作の一つである。
かなり古い作品にも関わらず、ネットで放送されると2ちゃんねるでは実況スレッドへの書き込みが急増。
その勢いは、同サイトのサーバーをダウンさせてしまう勢いなのだ。ツイッターでも『コマンドー』は大人気で、「今日のコマンドーは◯◯か」(◯◯には適当な単語が入る)というネタが定番となっており、ちょっとした大喜利状態である。
一方、『天空の城ラピュタ』も放送されるとネットで必ず盛り上がる映画だ。
「バルス!」…
このたった3文字が、世界的なネットサービスであるツイッターのサーバーを揺るがした。
2011年、『天空の城ラピュタ』が地上波で放送されたときの話だ。
ツイッターには放送を視聴していたユーザーの「バルス」の書き込みが殺到し、1秒間に2万ツイートという驚異的な数字を記録。
この書き込みにより同SNSのサーバーは遅延したという。
その後も『天空の城ラピュタ』が放送されるたびに「バルス」の数は増加しており、2013年には秒間14万3199ツイートを記録している。
この他にもテレビで放送されるとネットで盛り上がる映画はいくつもあるが、その現象をもたらす最大の要因は“ライブ感”だ。
テレビ放送は時間が決まっていて、大勢の人が同じ作品を同時に見ることになる。
その一体感が、ネットの書き込みを通して伝播し、強烈な一体感をもたらすのである。
単に映画を見たいだけなら、DVDでもレンタルすれば済む話だが、そうではない。
同じものを同じタイミングで体験しているという事実こそが重要なのだ。
ただ、それだけなら『コマンドー』や『ラピュタ』である必要はなく、どの番組でもいいことになる。
しかしこの2作品が特に盛り上がるのは、数ある名作の中でも有名なセリフや名シーンが多く、“盛り上がりどころ”がはっきりしているからだ。
同じ時間に、同じものを見て、同じところで盛り上がる…
現実に置き換えるならまさに“祭り”というわけだ。
だがライブ感はなくとも、“盛り上がりどころ”を共有することでじわりとブームが広がることもある。
たとえば映画『ヘンゼル&グレーテル』では、DVDに収録されたメイキング映像でジェレミー・レナーが発した言葉から「そして殺す」というネタが生まれ、コラージュ画像等と共に、ネット上で広く使われるようになった。
ネット時代の映画は単に“観る”だけのものではなく、様々な形で“体験”するコンテンツへと進化している。
(文:山田井ユウキ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00039897-crankinn-movi
11月18日(水)午後13時35分からテレビ東京「午後のロードショー」で『コマンドー』が放送される。
放送が始まるやいなや、ツイッターや2ちゃんねるでは書き込みが加速。
そのスピードたるや、少し目を離すだけで追いきれなくなるほどである。
新作でもなく、何度も放送されている映画が、なぜ毎回盛り上がりを見せるのだろう。
アクション映画『コマンドー』は1986年に日本で公開されたアーノルド・シュワルツェネッガーの代表作の一つである。
かなり古い作品にも関わらず、ネットで放送されると2ちゃんねるでは実況スレッドへの書き込みが急増。
その勢いは、同サイトのサーバーをダウンさせてしまう勢いなのだ。ツイッターでも『コマンドー』は大人気で、「今日のコマンドーは◯◯か」(◯◯には適当な単語が入る)というネタが定番となっており、ちょっとした大喜利状態である。
一方、『天空の城ラピュタ』も放送されるとネットで必ず盛り上がる映画だ。
「バルス!」…
このたった3文字が、世界的なネットサービスであるツイッターのサーバーを揺るがした。
2011年、『天空の城ラピュタ』が地上波で放送されたときの話だ。
ツイッターには放送を視聴していたユーザーの「バルス」の書き込みが殺到し、1秒間に2万ツイートという驚異的な数字を記録。
この書き込みにより同SNSのサーバーは遅延したという。
その後も『天空の城ラピュタ』が放送されるたびに「バルス」の数は増加しており、2013年には秒間14万3199ツイートを記録している。
この他にもテレビで放送されるとネットで盛り上がる映画はいくつもあるが、その現象をもたらす最大の要因は“ライブ感”だ。
テレビ放送は時間が決まっていて、大勢の人が同じ作品を同時に見ることになる。
その一体感が、ネットの書き込みを通して伝播し、強烈な一体感をもたらすのである。
単に映画を見たいだけなら、DVDでもレンタルすれば済む話だが、そうではない。
同じものを同じタイミングで体験しているという事実こそが重要なのだ。
ただ、それだけなら『コマンドー』や『ラピュタ』である必要はなく、どの番組でもいいことになる。
しかしこの2作品が特に盛り上がるのは、数ある名作の中でも有名なセリフや名シーンが多く、“盛り上がりどころ”がはっきりしているからだ。
同じ時間に、同じものを見て、同じところで盛り上がる…
現実に置き換えるならまさに“祭り”というわけだ。
だがライブ感はなくとも、“盛り上がりどころ”を共有することでじわりとブームが広がることもある。
たとえば映画『ヘンゼル&グレーテル』では、DVDに収録されたメイキング映像でジェレミー・レナーが発した言葉から「そして殺す」というネタが生まれ、コラージュ画像等と共に、ネット上で広く使われるようになった。
ネット時代の映画は単に“観る”だけのものではなく、様々な形で“体験”するコンテンツへと進化している。
(文:山田井ユウキ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00039897-crankinn-movi
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