source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
最近も来日して話題を振りまいたケイティ・ペリーが2008年に発表したファースト・アルバムのタイトル曲です。ジャケ写からしてそうなのですが、彼女の『ロリータ』に対する思い入れが溢れていますね。
この曲の歌詞を読んでみると、男の子扱いしかしてくれない同級生の男子に対して「私、女の子だから!」と宣言する内容になっています。その文脈で「『ロリータ』読んで真剣に勉強したのよ」という歌詞が出てきます。
ただ彼女の言う『ロリータ』とは「少女っぽくて、ちょっとエロいファッション全般」を指すようです。こんなツイートをするあたりにも、それは伺えます。アメリカに限らず海外では行き過ぎたフェニミズムなのか、性犯罪の低年齢化が深刻なせいか、若い女性がフェミニンでガーリーなファッションする事を否定的に見る風潮が強いようです。日本のように女子校生がミニスカートやヒラヒラしたワンピースで平気で街を闊歩する、などというのはあり得ないという訳です。それを本音では「自分たちもカワイイ女の子でいたい」と思っている海外のティーンたちが見逃すはずがありません。ケイティは親日家だそうですが、多分そんなファッションをさしたる抵抗もなく社会が受け入れているこの国の現状に、シンパシーを感じているのではないでしょうか。
でも、考えてみればその「ロリータ・ファッション」のアイコン化にキューブリックも一役買ってしまっています。ストローハットにビキニ、ハートのサングラス(ただし映画では猫目サングラス)というそのビジュアルは、これからも永遠に「ロリータ」の代名詞であり続けるでしょうね。
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