source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
映画「2001年宇宙の旅」では人工知能HAL 9000がボーマン船長と対立するシーンが有りますが、「あのシーンを2016年のSiriで再現したらどうなるのか?」という疑問がRedditで提案され、実際に試しいてみた動画が公開されています。
船長「HAL(Siri), ポッドベイのドアを開けてくれ」
Siri「すみません、何とおっしゃったのか分かりませんでした」
船長「HAL, ポッドベイのドアを開けてくれ」
Siri「The Doorsのポッドベイという曲は見当たりません」
船長「何を言ってるんだ、HAL?」
Siri「The Doorsのポッドベイという曲はあなたの携帯の中に見当たりません。Webを検索しますか?」
船長「何を話しているんだHAL?」
Siri「The Doorsのポッドベイという曲を検索します。OK, The Doorsのポッドベイという曲が見つかりました。」
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:AAPL Ch./2016年5月2日)
「実際に試したみた」のではなく「実際に試した風に編集したネタ動画」ですね。ポッドベイの「ドア」と「ドアーズ」という超有名バンドを引っ掛けて、最後に超マイナーなStarkeyというバンドの『Open the Pod Bay Doors』という曲をSiriが探し当てるというオチです。
ドアーズ・・・このバンドを語らせると止まらなくなるのが管理人ですよ(笑。まずドアーズのボーカリスト、ジム・モリソンはUCLAの映画科の出身で、自身も何本か自主制作映画を撮っています。有名なのは『HYW(ハイウェイ)』というフィルムですね。ジムがキューブリックや『2001年…』について言及したかは記録が残っていませんが、ジムやキーボードのレイ・マンザレクとUCLA時代同級生だったのが、かのフランシス・フォード・コッポラです。つまりコッポラは同級生が作った『ジ・エンド』を『地獄の黙示録』で使った、ということになります。ちなみにジムが好きだった映画には日本映画も含まれています。それは『アナタハン』。こんなマニアックな作品まで観ていたんですね。
直接の言及はドラマーであるジョン・デンズモアの自著『ドアーズ』の中で「輪廻転生、あるいはデジャヴ」と感想を記しているのが唯一です。ジムも見た可能性がありますが、映画の公開はサードアルバム『ウェイティング・フォー・ザ・サン』のレコーディング中で、バンド内のゴタゴタが表面化した頃。そんな余裕はなかったかも知れません。
これ以上はキューブリックと離れてしまうので止めておきます。ただしオリバー・ストーン監督の『ドアーズ』という映画はファンは一切認めいていない、という事実だけご承知おきください(笑。
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