source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
私たち映画関係者は、ほとんどの作品を試写室という場所で鑑賞するんですが、私の場合、どうしても都合が悪くて試写に伺えない場合、配給会社の宣伝担当さんに頼んで、一般試写で見せてもらいます。内覧用のDVDを借りて見ることもあるけれど、やっぱり大スクリーン、大音響（良質の音響）で鑑賞したいですから。ただ、一般の試写会って、無料で公開前の映画を見られるってことから、特に映画好きじゃない人もたくさんいて、上映中におしゃべりしたりスマホ見たり、モノを食べたり、お行儀が悪いことも多いので、ちょっと苦手なんです…。
で、先日、久しぶりに、某・人気アクションシリーズの最新作の一般試写にもぐりこませてもらいました (･･;)
上映前、会場内はワイワイとにぎやかなんですが、私の後ろの席に座っていた女性２人（推定年齢60～70歳？？）の会話が聞こえてきました。なんと映画談義です！
「最近、アメリカのまんが（←アメコミのこと）の映画って多いわね～」
「ほんとほんと。超人的な人ばっかりで、人間ばなれしてて、日常からかけ離れてるのよ。いつも爆発して建物が壊れてるし」
「派手なアクション映画もいいけど、もっとこう…、しっとりと、じっくりと見る大人の映画が見たいわ」
う～ん、これって一定年齢以上の大人の映画ファンの本音かもです！
ふむふむ…、そーだ、大人の鑑賞にふさわしい映画もあるから紹介しようかしら…などと結構マジで思いながら、思わず耳がダンボ状態になって彼女たちの会話を聞いていると（いえ、聞きたくなくても聞こえてくるんです…声がデカくて 笑）、こんな鋭いご指摘が！
「でもね～、人間離れして日常からかけはなれてるから、いいんじゃない？だって家に帰れば旦那（←現実ってこと）が変わり映えしない顔で待ってるんだモン」
「そーよね～、ひと時の夢を見させてくれるのが映画よね」
きゃーーーっ！いいコト言うわー！
このお二人って、実はかなりの映画好き、映画ツウなのかも？？！！
し、しかし、その後のお言葉が…
「で、今日の映画のタイトルって何？」
「知らな～い」
w(ﾟoﾟ)w ！！！ w(ﾟoﾟ)w
飲んでいたウーロン茶、吹きそうになったじゃないですか！
これが一般試写の実態か（涙）。
どうやら試写会応募の常連さんみたいでした。
映画業界のすみっこにいる身として、タイトルくらい教えてあげるべきだったのか…と悩みながら帰宅。
w(ﾟoﾟ)w ！！！ w(ﾟoﾟ)w
飲んでいたウーロン茶、吹きそうになったじゃないですか！
これが一般試写の実態か（涙）。
どうやら試写会応募の常連さんみたいでした。
映画業界のすみっこにいる身として、タイトルくらい教えてあげるべきだったのか…と悩みながら帰宅。
