source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
※まだ夢があった頃のテームズ・ミードのプロモーション映画。1:44にタービー・ブリッジ・センター、4:21にマリーナが映っている。
アレックスが住むアパートの外観のロケ地(エレベーターホールと室内は別のマンション)。コロバ・ミルクバーからのアパートの帰り道はタービー・ブリッジ・センター(Tavy Bridge Centre)、ディムを川に突き落としたマリーナはビンゼイ・ウォーク(Binsey Walk)の住宅を挟んだ東側。
ロンドン東部にある住宅団地で、1968年に建設が開始された当時は最先端のモダンなデザインで、近未来感を醸し出していたが、最近では荒廃し治安が悪化している。しかもタービー・ブリッジ・センターは老朽化のため取り壊されてしまった。Google Mapで言えば、サウスミア湖の東側がディムのマリーナ、その南側の更地がかつてタービー・ブリッジ・センターがあった場所。
このタービー・ブリッジとは店舗や住宅の2階部分をつなぐ橋で、キューブリックは荒廃した近未来感を出すため、ここにゴミを並べて横のトラッキング・ショットでマルコムの歩きを追っている。しかしその数十年後、映画で描かれた荒廃した風景が現実化するとは当のキューブリックも思っていなかったに違いない。
▼この記事の執筆に当たり、以下の記事を参考にいたしました。
港区まち創り研究会(まち研)ブログ
世界の街から7 イギリスのニュータウン テームズミード
※上記ブログの下から4番目の画像がアレックスが帰宅していた場所。下から2番目がディムが突き落とされたマリーナ。