source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
キューブリックを演じたスタンリー・トゥッチは、キューブリックと同じニューヨーク出身ですが、イタリア系のためかずいぶんとイケメンです。登場シーンのステディカムっぽい撮り方や、取り出した小型カメラ、打ち合わせシーンでトゥッチがしているキューブリック独特の足の組み方は、キューブリック本人を意識したものです。ファンならここ、笑うところです(笑。
『博士…』のシーンの再現度は高く一番の見所ですが、最初にセラーズと組んだ『ロリータ』について触れられていないのは、『ロリータ』という映画の内容や尺の問題でしょうがないんでしょう。ですのでそれを補完する意味で、当時の「本物」の動画を下に置いておきます。キューブリック夫妻と、キューブリックのパートナーでプロデューサーもあるジェームズ・B・ハリス。そしてセラーズ夫妻(最初の妻アン・ハウ)がテニスをしているシーンです。
(5:36秒より)
全体的に凝った作りをしていて、ピーター・セラーズの出演作をそれなりに見ている人向けですが、ピーターを演じだジェフリー・ラッシュの熱演ぶりを観るだけでも価値はあるでしょう。それにしても『博士…』でコング少佐役を降板した理由(要するに仮病)をああいう持って行き方をするとは思いませんでした(笑。その点からも「史実」「伝記映画」と思って観るのは違うと思います。「ピーター・セラーズの出演作を通じてピーターの生涯を描いた人物伝」という認識が一番近いでしょう。
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