2017年1月6日金曜日

2016年ワースト映画

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


ベスワス映画ワースト・ムービーには、言いたいことがやまほどあるんですが、実は、2016年のワーストはベストと同じく、決定的なものはありませんでした。インパクトなさすぎ?!これもまた、ワーストの重要なポイントか…。

外国映画、日本映画、まとめて発表します。

◆ワースト・ムービー

【1位】「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
【2位】「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」
【3位】「RANMARU 神の舌を持つ男」
【4位】「更年期的な彼女」
【5位】「イタズラなkiss THE MOVIE ハイスクール編」

(以下順不同)
「セーラー服と機関銃 卒業」「CUTIE HONEY TEARS」
「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」
「マース ただ君を愛してる」「フィフス・ウェイブ 」

「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」は、ティム・バートン監督にしては、毒にも薬にもならない平凡な出来栄え。映像がきらびやかなだけに、中身の薄さに哀愁が漂います。ちなみに興収もディズニーにしては芳しくなく、ファンの期待を激しく裏切った大作という点で、ワーストのトップとしました。
「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」は、これを作る意義がまったく理解できません。ヒロインの劣化ぶりがはなはだしく、過去の美しい(?)記憶さえも台無しにされた気分です。

TVドラマから劇場版という流れは映画の主流なんですが「RANMARU 神の舌を持つ男」の脱力感は、狙ったものだとしてもあまりにも酷い。もはやトホホ感しか残りません。中国映画「更年期的な彼女」は、イタすぎてどこで笑っていいか迷うという、悲しすぎるコメディー映画でした。「イタズラなkiss」は伝説的な人気コミックの実写版ですが、いくらなんでもリアリティなさすぎです。

順不同で登場する作品の中には、往年の名作の続編的な位置付けが完全に失敗してるものもあって、猛省を促したい。雑な内容が多い、青春胸キュンムービーと称する一連の映画は、「溺れるナイフ」のような佳作もありましたし、若干マシになってきた気がしますが、それでも安易な企画が多数。コミックファンも映画ファンも、壁ドンや顎クイだけでときめくと思ったら大間違いです!

あ~、思い出したくない…、っていうか、完全に忘れている作品の方が多くて、思わず、これどんな内容だったっけ…と調べなおしたりしました。小粒すぎて、悪口言うのも、張り合いないなぁ…という2016年のワースト映画でございました。

次回はユニーク映画部門です。お楽しみに~♪


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