2017年9月25日月曜日

【ブログ記事】『時計じかけのオレンジ』のルドビコ療法の元ネタになったと思われる『1984年』の101号室のシーン

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック




 『時計…』の原作者、アンソニー・バージェスはジョージ・オーウェルの代表作『1984年』を題材にしたエッセイ・小説『1985年』を発表しているくらいですから、この「ルドビコ療法」と「101号室」の関連性は容易に想像が付きます。管理人は『時計…』を先に、『1984年』を後に読んだのですが(読んだ年も1984年でした)インパクトを言えば絶対的に後者で、本書は今でも管理人のオールタイム・ベストの小説として君臨しています。

 その『1984年』、タイトル通りに1984年にマイケル・ラドフォード監督によって映画化され、主題歌を担当したユーリズミックスもファンだった(まあ、作品世界に合っているかどうかと言えば微妙ですが)ことも手伝って映画館に足を運んだ記憶があります。その後VHS化されて購入しましたが、残念ながら現在に至っても未DVD/BD化のまま。そのVHSもプレミア化してこの値段です。


1984 [VHS](amazon)


 もう随分と年月は経ちますが、できましたらTV放映時の日本語吹き替え版(確かウィンストン・スミス役のジョン・ハートは富山敬さんだったはず)を特典に、効果仕様でBD化してほしいものです。

 ちなみに、この『1984年』のロケ地は『フルメタル…』と同じベクトンガスの工場跡地です(『1984年』が先にロケ)。予告編にも登場していますので、キューブリックファンには容易に判別可能だと思います。主演のジョン・ハートは『エイリアン』で腹を食い破られた方ですね。



 ベクトン工場跡地は他にも『007/ユア・アイズ・オンリー』のヘリコプター・バトルのシークエンスに登場していますので、定番のロケ地だったことが伺えます。キューブリックが言う「あんな広大な廃墟が手に入ったのはラッキーだった」というのはちょっと大げさな気もしないでもないですね。