2017年10月3日火曜日

レゴ (R) ニンジャゴー ザ・ムービー

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


Lego Ninjago Movie: Songs From Motion Picture
Lego Ninjago Movie: Songs From Motion Picture [CD]
平和なニンジャゴーシティに、世界征服を企む悪の帝王ブラックガーマドンとその手下が現れ、街は窮地に立たされる。愛するニンジャゴーシティを守るため、世界を闇の支配から救うため、特別な力を受け継ぐ伝説のニンジャのロイドは、師匠のウー先生のもとで共に修行してきた仲間のカイ、ジェイ、コール、ゼン、ニャーたちと共に、立ち上がる…。

世界中で愛されるデンマーク発・組み立てブロック玩具LEGO(R)を基にしたTVアニメシリーズの劇場版「レゴ (R) ニンジャゴー ザ・ムービー」。劇場版「レゴ(R)ムービー」としては第3弾となる。6人のニンジャ仲間が、緑、火、雷、水、氷、地から得たエレメントパワーと、師匠ウー先生から授かった必殺技で戦う様は、さながらニンジャ版パワーレンジャー。6人の友情パートが薄味なのは残念だが、その分、父ブラックガーマドンと息子ロイドの、あからさまなスターウォーズのパロディーで笑わせて(時には泣かせて?)くれる。その他にも、悪人の息子のロイドが学校で孤立する哀しさは学園もの、ロイドであることを隠しながらニンジャゴーシティを守るジレンマはヒーローもの、トランスフォーマーばりのロボット・アクションものなど、内容はサービス精神旺盛で、盛り沢山なのだ。

「レゴ(R)ムービー」は、玩具のレゴを見事に組み立てて、表情豊かなキャラや武器、小道具を形作るのが魅力。だが劇中、重要な役割を果たすニャジラ(猫)が実写なのはいかがなものか。もちろんホンモノの猫は可愛いし微笑ましいユーモアを醸し出してはいるが、個人的にはここはレゴで作ってほしかったところだ。とはいえ、そんな“小さな不満”を吹っ飛ばしてくれるのが、冒頭と終盤に、不思議なアンティークショップの謎めいた老店主役で登場するジャッキー・チェン、その人だ。物語の語り部として、ウー先生(字幕版で声を担当)として、魅力全開。「レゴ(R)ムービー」は、過去2作品が非常に出来が良かったため、本作は、自ずとハードルが上がってしまったのが気の毒だが、今回はTV版とは別物で、お子様向き映画と割り切って見てほしい。とは言っても、往年の香港カンフー映画風のタイトルロゴで、冒頭からワクワクさせるなど、お子様向けと言いながら、やっぱり大人の映画好きをニヤリとさせるのが「レゴ(R)ムービー」。あなどれないアニメだ。
【60点】
(原題「THE LEGO NINJAGO MOVIE」)
(アメリカ/チャーリー・ビーン監督/(声)ジャッキー・チェン、ジャスティン・セロー、デイヴ・フランコ、他)
(パロディー度:★★★★☆)
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