source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
※ホラーやオカルトが苦手な人は閲覧注意
キューブリックの映画版『シャイニング』に登場するオーバールック・ホテルは外観をティンバーラインロッジ、内装をマジェスティック・ヨセミテホテル(旧アワニーホテル)を参考にロンドンにセットを建てましたが、小説・TVドラマ版『シャイニング』のオーバールック・ホテルのモデルはこの「スタンリー・ホテル」です。このホテルはその昔から幽霊の噂が絶えず、この217号室に投宿していたスティーブン・キングが、その噂とホテルとをインスピレーションの元にして1974年に執筆したのが『シャイニング』という物語です。
キューブリックはその小説を自分の好きなように改変してしまいましたが、その映画版のモデルになったティンバーラインロッジもマジェスティック・ヨセミテホテルも積極的に『シャイニング』を広報に利用してはいません。しかしこのスタンリーホテルはちゃっかりとその恩恵に預かり、小説版やTVドラマ版には登場しない生け垣迷路まで作ってしまいました。
ですので、非常にややこしい話で、こういう経緯をよく知った上でこの動画を観ないと混乱してしまうのですが、その混乱に拍車をかけるように、動画のBGMはキューブリック版を使用していますし、撮影の方法もどことなくそれを感じさせます。ですが、どちらにしてもここで語られる解説の対象は、あくまで小説・TVドラマ版『シャイニング』であることをよくご理解した上で動画をご覧ください。
ということで、前置きが長くなりましたが、小説版やTVドラマ版『シャイニング』を知っていると非常に興味深い動画です。スティーブン・キングはこのスタンリー・ホテルの「逸話」を、そのまま小説に取り込んだことがよくわかります。特にコンサートホールや地下室、217号室の逸話は小説に生かされていますね。動画では霊との交信を試みていますが、その信ぴょう性についてはご覧になったそれぞれでご判断ください。管理人はとても楽しめました(TVドラマ版より?笑)。