2019年11月3日日曜日

【関連書籍】『キューブリックに愛された男』『キューブリックに魅せられた男』のパンフレット

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック


DSC00160表紙には『キューブリックに愛された男』の原題「S is for Stanley」。

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裏表紙には『キューブリックに魅せられた男』の原題「Film Worker」と「CRM 114」。指紋がつきやすいのが難点。裁断面には原題ロゴも。

①『キューブリックに愛された男』ページ
・作品解説
・ストーリー紹介
・町山智浩氏によるレビュー
・エミリオ・ダレッサンドロ プロフィール
・監督インタビュー
・コラム:スタンリー・キューブリック展の紹介

②内山一樹氏によるキューブリック解説
・人と作品
・全作品解説
・キューブリック関係者紹介
・キューブリック家系図
・コラム:原田眞人氏によるキューブリックやレオンとの交流秘話
・バイオグラフィー

③『キューブリックに魅せられた男』ページ
・作品解説
・ストーリー紹介
・レオン・ヴィタリ インタビュー
・出演者紹介
・監督インタビュー
・町山智浩氏によるレビュー
・榎戸耕史氏によるレビュー

 以上のようにこのパンフレットは3部構成になっていますが、読みどころはなんといってもキューブリック関係者である原田氏のコラム。『フルメタル・ジャケット』の字幕作業や日本語吹替版、『アイズ ワイド シャット』の日本語吹替版の顛末(『フルメタル…』の当初字幕や『アイズ…』の字幕を担当したT女史の話がないのは「配慮」なんでしょうか?)が読めます。

 キューブリック研究の第一人者、内山一樹氏によるキューブリック解説はコンパクトにまとまっていて、キューブリックの略歴を手っ取り早く知りたい方には適していると思います。ちなみに家系図は管理人も制作済です。

 各ドキュメンタリーの制作者インタビューも興味深いですね。著名人のレビューは、そのレビュアーのファンであれば価値はあるかもしれませんが、そうでなければ映画の中身をダラダラ書いた個人の感想レベルなので、スルーしてもいいでしょう。

 判型をモノリス型にし、エンボスやニス加工をするなど凝った作りですが、体裁はともかくも中身はけっこう充実していますので、価格が1,200円というのはお買い得だと思います。映画館によると思いますが、ショウケースなどに展示されていない場合はカウンターで申し出れば在庫を出してきてもらえますので、映画をご覧になった方はぜひ購入すべきだとおすすめしたいですね。