source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
MONDOより『2001年宇宙の旅』オリジナルサウンドトラックがアビーロードスタジオでリマスターされ、45RPMのアナログLP盤2枚組、マシュー・ウッドソンによる独自のアートワークでパッケージされ発売されました。マスターはオリジナルMGM盤ですので『ツァラトゥストラ』はカラヤンではなくベーム指揮版の収録になります。
この45RPMとはどういう意味かというと、通常アナログLPは33RPM(1分間に33回転)のスピードで再生されることを前提に録音されています。つまり、このLPはそれより早い1分間に45回転で録音・再生されるということですが、そのメリットは「再生スピードが早いと音質が良くなる」という点です。もちろんオーディオの音質はレコードの回転数だけで決まるものではなく、アンプやスピーカーなどの出力装置やオーディオルームの形状、機器のセッティングなどの視聴環境にも左右されます。しかし、当然ながら音源であるレコードの音質アップが与える影響はそれらよりも大きいので、この高音質リマスターアナログLP盤は、その希望を叶えるものになるでしょう。
『2001年…』のサントラといえば、1997年に決定版とも言える2枚組CDが発売されています(これには映画で使用されたカラヤン指揮の『ツァラトゥストラはかく語りき』も収録されている)。一般のファンならばこれを所有しておけば特に問題はありませんが、CDのデジタル音源では満足できないオーディオファンやマニアにとって45RPMでの発売はまさに「福音」と言えますね。
価格は40ドル、購入は以下のMONDOのサイトからどうぞ。
2001: A Space Odyssey - Original Motion Picture Soundtrack
By Various Artists(MONDO)
Side A
01. Atmospheres
Composed by Gyorgy Ligeti
Performed by Ernest Bour Conducting The Sudwestfunk Symphony Orchestra
02. Prelude (Sonnenaufgang) – Also sprach Zarathustra, Op. 30, TrV 176
Composed by Richard Strauss
Performed by Karl Bohm Conducting Berliner Philharmoniker
Side B
03. Requiem For Soprano, Mezzo-Soprano, Two Mixed Choirs & Orchestra
Composed by Gyorgy Ligeti
Performed by Francis Travis Conducting Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks
04. An der schonen blauen Donau, Op. 314 (The Blue Danube)
Composed by Johann Strauss II
Performed by Herbert von Karajan Conductings Berliner Philharmoniker,
Side C
05. Lux aeterna
Composed by Gyorgy Ligeti
Performed by Helmut Franz Conducting Chor des Norddeutschen Rundfunks
06. Gayaneh’s Adagio (Gayane Ballet Suite)
Composed by Aram Il’yich Khachaturian
Performed by Gennadi Rozhdestvensky Conducting Leningrad Philharmonic Orchestra
Side D
07. Aventures
Composed by Gyorgy Ligeti
Performed by Pierre Boulez Conducting Ensemble Intercontemporain with Jane Manning, Mary Thomas, William Pearson