source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
目の光ったヒョウに襲われるテリー・ダガン。
ヒョウに襲われる猿人を演じたテリー・ダガン。
テリー・ダガンは1年近くヒョウとの友情を育んだ。
まあキューブリックにもしものことがあれば、そこでこのプロジェクトは潰えてしまうので仕方ないにしても、キューブリック作品の撮影現場では「自分の安全には神経質だが他人の安全には無頓着(撮影に夢中になると更に)」というキューブリックの姿がよく見られたそうです。
このシーンでヒョウに襲われているのは、「月を見るもの」を演じたダン・リクターではなく、調教師のテリー・ダガンでした。さすがのキューブリックもこの撮影は大変危険なものであることは承知していたので、キューブリックにしては珍しくたった2テイクでOKになりました。
ちなみにヒョウの目が光っているのはカメラ側から背景写真を投影している、いわゆる「フロント・プロジェクション」が原因ですが、キューブリックはこの偶然を「ヒョウの凶暴性が強調される」と喜んだそうです。