2020年7月23日木曜日

【関連記事】『2001年宇宙の旅』宇宙服に約4,000万円…映画アイテムオークションで高値続々

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック


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この宇宙服の着用者であるロバート・ビーティ(出品カタログより)

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ヘルメットの割れから見える黄色や緑色の塗料の層。

〈前略〉

 「Hollywood: Legends & Explorers」と題されたオークションでは、先週金曜日から土曜日にかけ、ライブ配信で900点にのぼるハリウッドの貴重アイテムが出品。『2001年宇宙の旅』の宇宙服は、ヘルメットとセットになったもので、塗り直されながら複数の俳優が使用したという。メットには4つの異なるペイント層(白、緑、黄、現在の白)がみとめられ、緑色はデヴィッド・ボウマンを演じたケア・デュリアさんが着用したものと見られる一品。落札額は20万ドル(約2,200万円)から30万ドル(約3,300万円)を見込んでいたが、同社によると37万ドル(4,070万円)で落札されたという。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2020年7月20日




 以前こちらで記事にした『2001年宇宙の旅』で撮影に使用された宇宙服とヘルメットが37万ドル(4,070万円)で落札されました。宇宙服には「R.Beatty」とネームがあったので、フロイドとムーンバス内でTMA-1の話をしたラルフ・ハルヴォルセン博士役、ロバート・ビーティ着用の宇宙服だったことがわかります。ヘルメットも同じ木箱に入っていたなら、着用者は同じだと考えるべきでしょう。それにボーマンの赤いヘルメットは別に現存しています。記事は「デヴィッド・ボウマンを演じたケア・デュリアさんが着用したものと見られる」とありますが、根拠が黄色や緑(HAL停止時着用)の塗料の付着だけというのはちょっと弱いですね。撮影の順番はモノリス発掘現場→ムーンバス→ディスカバリー号だったので、一旦黄色や緑に塗ったものを、撮影がすでに終わっているのにわざわざ白に戻すと言うのはちょっと考えにくいです。

 それでも約4,000万円という高額なのですから、『2001年』人気はいまだ衰えずと言えるでしょう。どなたが落札したのか存じませんが、大切に保存・保管していただきたいものです。