source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
リアプロジェクションを使用した「デュランゴ95」のシーンの撮影風景。
8月14日から開催されるボナムスのオークションに注目の一台 M-505 Adams Brothers Probe 16が出品される。
この車は1969年にデニスとピーター・アダムスの兄弟によって設計された。彼らは伝説的なスポーツカーメーカーであるマルコスが作っていたレーシングカーのコンセプトをベースにデザインを行った。イノベーションとスタイリングを両立させることを目的としていたのだ。これまでに製作されたのは3台のみ。そして、オークションに出品されるのは2番目にできた一台である。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:Octane/2020年8月13日)
キューブリックが『時計じかけのオレンジ』のデュランゴ95のシーン撮影で使用した「アダムス(ブラザース)プローブ16」は、全部で3台制作されました。現在、1台目は焼失したと言われていて、現存するのは2台だけです。おそらく、そのどちらかが『時計』の撮影に使用されたものだと思われるのですが、記事によると「3番目の車は、有名なアメリカのソングライター ジム・ウェッブに売却され、スタンリー・キューブリック監督の代表作のひとつである1971年の映画『時計じかけのオレンジ』に登場した」とあります。しかし、ジム・ウェッブに売却されたのは1台目で、しかも現存するという情報もあります。
キューブリックが映画に使用したのはシャシーNo.AB/4だと言われていますが、今回出品されるのはシャシーNo.AB/3のもの。ですので、映画の撮影に使用されたものではないそうです。記事の画像を見るとマルコム・マクダウェルのサインがありますが、これはロンドンで開催された『スタンリー・キューブリック展』にこの車が展示された際、訪問したマルコムがサインしたものだと思います。
落札予想価格は約1,600万円~2,700万円となっています。これがキューブリックが撮影に使用したのもので確定なら、おそらくこの数倍の値がつくと思います。実はこの車、元クリームのジャック・ブルースが所有していたもので、ジンジャー・ベイカーにタダで譲ったそうです。それはそれですごい話ですね。
情報提供:Kさま