source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
2020年9月22日発売の4K『フルメタル・ジャケット』米国版BDの予告編。
4K『フルメタル・ジャケット』米国版BDリリースのアナスンスがあるなど、本格化しているキューブリック作品の4K化ですが、現状は以下の通りになっております。
『恐怖と欲望』…未定
『非情の罠』…未定
『現金に体を張れ』…未定
『突撃』…未定
『スパルタカス』米国版発売済・日本版未定
『ロリータ』…未定
『博士の異常な愛情』…コロンビア・クラッシック・4Kコレクションから発売済・日本版未定
『2001年宇宙の旅』…日本版発売済
『時計じかけのオレンジ』…未定
『バリー・リンドン』…クライテリオン版として発売済・日本版未定
『シャイニング』…日本版発売済
『フルメタル・ジャケット』…米国版発売予定・日本版未定
『アイズ ワイド シャット』…未定
どうしても日本版発売まではタイムラグが発生してしまいますが、当ブログでは海外版の情報まで追いきれないので、基本的に日本版のリリースのみを扱っています。現時点で4K日本版がリリースされているのは『2001年宇宙の旅』『シャイニング』のみですが、海外版のリリース状況を見る限り、今後『スパルタカス』『博士の異常な愛情』『バリー・リンドン』『フルメタル・ジャケット』のリリースが予想できます。また、4Kボックスセット(謎需要のフルHD混在の中途半端なセットならリリースされたのですが)もあり得ます。
注目は『バリー…』のアスペクト比問題と『時計…』の画質問題。ご存知の通り、『バリー…』の現行BDのアス比1.78はキューブリックの意図したものではなく、正しくは1.66です。これはクライテリオン版でやっと修正されたのですが、ワーナーがこのアス比を守ってくれるか注目したいと思います。
『時計…』の画質問題とは、現行BDの画質があまり良くないという問題です。実はこの頃(1970年代初め)の35mmカラーフィルムの品質は、技術の未成熟もあってあまり良くなかったらしく、BDの画質の悪さはそれに起因している可能性があります。キューブリックも当時さんざんそれに悩まされたそうなので、致し方ない部分もあるのですが、現在の高解像度スキャンとレストア技術でどこまで4K化にふさわしい画質を得られるのか、こちらも注目しておきたいです。
2011年の地デジ化騒ぎからそろそろ10年です。当時最先端だったフルHDテレビも買い替え時期にさしかかってきています。買い換えるなら当然4Kテレビ以上ということになりますが、そうなるとソース側も4Kで揃えたくなるもの。封入特典やら特典映像とやらで敵(ワーナーです。笑)は様々な手を打ってくるとは思いますが、情報を集め、精査して、自分にとって無駄のない4K視聴環境を構築したいものですね。