2015年3月30日月曜日

マッド・ガンズ

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評








(ショートバージョンレビュー)

水をめぐる争いが絶えない荒廃した近未来で繰り広げられる愛憎劇「マッド・ガンズ」。いつの日か実り豊かな農園を取り戻そうと願っていた父アーネストを突然亡くしたメアリーは、隣家の青年フレムと結婚する。だが父の遺志を継ぐかに見えたフレムの胸には、ある恐ろしい野望が潜んでいた…。



女優グウィネス・パルトローの実弟であるジェイク・パルトローが監督したサバイバル・アクションなのだが、どうにもピリッとしない内容だ。タイトルやポスタービジュアルから「マッド・マックス」風のSFアクションを勝手に想像していたのだが、実際は、荒廃した近未来を舞台にした西部劇だった。まぁ、それはいいとして、出演している若手実力派のニコラス・ホルトやエル・ファニングは旬の豪華キャストなのに、彼らをほとんど活かせてないことに文句を言いたい。作業用ロボットのせいで死んだと思われていた父親が実は…というミステリーは、メアリーの弟で繊細な心を持った少年ジェロームの目線で語られる。ジェロームの成長物語であることが、かろうじてドラマとして成り立っている点。どうにもお話そのものに説得力がないのがトホホだが、荒野の砂漠や太陽といったドライな映像はなかなかスタイリッシュだった。あ、美少女エルちゃんの花嫁姿に萌えるもヨシ!

【40点】

(原題「YOUNG ONES」)

(アメリカ/ジェイク・パルトロー監督/ニコラス・ホルト、エル・ファニング、コディ・スミット=マクフィー、他)

(俳優無駄使い度:★★★★☆)

チケットぴあ



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