2015年3月5日木曜日

マッハ!無限大

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評








古式ムエタイ兵士の末裔が単身で巨大犯罪組織と戦うアクション・ムービー「マッハ!無限大」。とりあえずトニー・ジャーのアクションは特濃です。



古式ムエタイ兵士の子孫であるカームは、弟のようにかわいがっている象のコーンと共に、平和な村で穏やかに暮らしていた。ある日、動物密輸組織のボス、スチャートが象のコーンを誘拐。カームはスチャートを追うがスチャートはすでに殺害されていて、カームは殺人容疑者にされてしまう。カームを殺人犯と思いこんだスチャートの姪の双子たちに命を狙われ、さらに、インターポールのエージェント、マークからも追われながら、新犯人を探るカームだったが、そこには国際的犯罪王LCの恐ろしい陰謀が隠されていた…。



何がどう無限大なのかさっぱりわからないが、とりあえず本作は超絶アクションで世界のド肝を抜いたタイ映画「マッハ」シリーズの第3弾だ。ストーリーは、武術の達人の主人公が家族同然に愛する象を取り戻すべく悪と戦うというものだが、まぁ、そのアクションときたら、あきれるほどてんこもりだ。トニー・ジャーといえば、CGなし、ワイヤーなし、早回しなしの超人的な神業アクションが売り。今回はそれに300台のバイク軍団とのチェイスや、橋から宙吊り、地下格闘マッチと何でもありの様相だ。そもそも象をさらった悪者よりもっと悪いヤツがいて、その上にもさらに悪いヤツが…という、誰と戦えばいいのかわからない状況になっているが、やたらと強い主人公にはやたらと強い対戦相手が必要ということで、一流格闘家が競う地下格闘場での激しいバトルが用意されている。さらにカームを仇と勘違いしながら、敵か味方か、あいまいな動きでストーリーを混乱させるのが「チョコレート・ファイター」の美少女格闘スターのジージャー。この映画最大の売りであるトニー・ジャーとジージャーの夢の競演のためには、話が多少強引でもこの際文句は言わないでおく。

【50点】

(原題「THE PROTECTOR 2」)

(タイ/プラッチャヤー・ピンゲーオ監督/トニー・ジャー、RZA、ペットター・ウォンカムラオ、他)

(アクションてんこもり度:★★★★☆)

チケットぴあ



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