source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
流される性質のヒロインが本当の恋をみつけるラブストーリー「ピース オブ ケイク」。恋愛ベタのヒロインの恋はカッコ悪さが心情。
24歳の志乃は、仕事も恋愛も流されて生きるタイプ。ある時、恋人に浮気がバレてフラれてしまう。こんな自分を変えようと、バイトも辞め家も引っ越して心機一転を図るが、新居の隣人は新しい職場の店長・京志郎だった。志乃は京志郎に強く惹かれるが、彼には一緒に住んでいる恋人のあかりがいた。志乃は今度こそ恋愛で間違えたくないと願うのだが、京志郎を想う気持ちは押えきれず、ついに告白してしまう…。
原作はジョージ朝倉の同名コミック。俳優としても活躍する田口トモロヲが監督を務めるが、この人が女性を主人公にした恋愛映画を監督するのは初めてだ。とはいえ、過去作に出演したおなじみの俳優も登場し“田口トモロヲ作品”の香りは漂ってくる。何よりダメ人間の生き様をコミカルかつ温かなまなざしで描くのは、本作でも同じだ。ヒロインの志乃は、一人が寂しいという理由だけで、次々に男性と関係を持ってしまう。志乃が恋する京志郎もまた、十分に大人なのに、恋人がいながらフラフラとする優柔不断の優男だ。多部未華子は、きわどいラブシーンも含めて熱演しているが、残念ながらこのヒロインそのものに魅力が乏しい。綾野剛演じる京志郎のキャラも目新しさはほとんどない。そんな中、面白い味を出しているのが松坂桃李。キャリア初であろうオカマ役だが、これがなかなかチャーミングなのだ。ラストでは、株分けという園芸離れ業(?)で愛を告白。ダメ人間の恋愛応援歌のような映画だが、旬な役者の好演でもっている。
24歳の志乃は、仕事も恋愛も流されて生きるタイプ。ある時、恋人に浮気がバレてフラれてしまう。こんな自分を変えようと、バイトも辞め家も引っ越して心機一転を図るが、新居の隣人は新しい職場の店長・京志郎だった。志乃は京志郎に強く惹かれるが、彼には一緒に住んでいる恋人のあかりがいた。志乃は今度こそ恋愛で間違えたくないと願うのだが、京志郎を想う気持ちは押えきれず、ついに告白してしまう…。
原作はジョージ朝倉の同名コミック。俳優としても活躍する田口トモロヲが監督を務めるが、この人が女性を主人公にした恋愛映画を監督するのは初めてだ。とはいえ、過去作に出演したおなじみの俳優も登場し“田口トモロヲ作品”の香りは漂ってくる。何よりダメ人間の生き様をコミカルかつ温かなまなざしで描くのは、本作でも同じだ。ヒロインの志乃は、一人が寂しいという理由だけで、次々に男性と関係を持ってしまう。志乃が恋する京志郎もまた、十分に大人なのに、恋人がいながらフラフラとする優柔不断の優男だ。多部未華子は、きわどいラブシーンも含めて熱演しているが、残念ながらこのヒロインそのものに魅力が乏しい。綾野剛演じる京志郎のキャラも目新しさはほとんどない。そんな中、面白い味を出しているのが松坂桃李。キャリア初であろうオカマ役だが、これがなかなかチャーミングなのだ。ラストでは、株分けという園芸離れ業(?)で愛を告白。ダメ人間の恋愛応援歌のような映画だが、旬な役者の好演でもっている。
【55点】
(原題「ピース オブ ケイク」)
(日本/田口トモロヲ監督/多部未華子、綾野剛、松坂桃李、他)
(ダメっぷり度:★★★★☆)
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