2015年10月11日日曜日

【関連記事】『シャイニング』の原作・TV版の舞台になったスタンリー・ホテルに生け垣迷路が完成

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック


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Stanley Hotel To Open Hedge Maze Inspired By ‘The Shining’ To The Public

ESTES PARK, Colo. (CBS4) – The historic Stanley Hotel announced the grand opening of the large hedge maze inspired by the Stanley Kubrick movie “The Shining.”
The hotel on Wednesday said the grand opening will be held on Thursday at 1 p.m. on the front lawn of the hotel located at 333 East Wonderview Avenue in Estes Park.

(全文はリンク先で:CBS Denver/2015年6月17日




 以前『シャイニング』の原作・TV版の舞台になったスタンリー・ホテルが生垣迷路を製作するにあたって迷路のデザインを募集してると記事にしましたが、いつの間にか完成していたようです(採用された迷路のデザインはこちら)。まあ完成といっても背丈以上に成長しないと迷路にはなりませんが。

 しかし、この事を原作者のキングはどう思っているんでしょう?原作では生垣迷路は登場せず、トピアリー(生垣動物)が動き出して襲ってくるという設定になっています。画的な美しさにこだわるキューブリックがそんな陳腐ものを映像化するはずはなく、キングに一言の断りもなく迷路に変更したのですが、当のスタンリー・ホテルはキングのトピアリーではなくキューブリックの生垣迷路を採用したのですからね。

 いくらキングがキューブリックの『シャイニング』を批判したところで「『シャイニング』=キューブリックの映画版」という一般的な認知は絶対に覆されされないレベルにまで到達しているように思います。事実、キング自身が映像化したと言ってもいいTV版は全くと言っていいほど話題に上りません。いい加減諦めて、せめて「映像化のセンス」という部分だけでも公式に認めてもいいんじゃないかと思うんですが。キューブリック版に対するキングの鬱屈したコメントを読みたびに、なんだかそう思ってしまいます。


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