2015年10月20日火曜日

マジック・マイクXXL

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評


Magic Mike XXL: Original Motion Picture Soundtrack (+ 2 Bonus Tracks)
男性ストリップのパフォーマーを引退したマイクは、小さな家具メーカーを営んでいた。念願が叶ったのにどこか寂しさを感じていた彼に、同じく引退を決意した昔の仲間たちから連絡が入る。「もう一発ド派手にステージを飾ろうぜ!」。東海岸マートルビーチのダンスコンテストに参加するため旅に出た彼らは、行く先々でトラブルに巻き込まれながらも、遂に最後のショーに挑むこととなるが…。

人気スターのチャニング・テイタムの実体験をベースにした「マジック・マイク」の続編である「マジック・マイクXXL」は、宣伝文句は女性向けだが、実は男性にとっても見るべき点が多い作品だ。主人公のマイクと、今回一緒に旅に出る仲間たちは、パフォーマーからの引退を決めていて、最後のステージで青春の終焉を迎えると決めている。大会で優勝してもおそらく彼らの未来は何も変わらないだろう。それでも踊りたい。女性を楽しませ、セクシーなパフォーマンスを披露する喜びと狂乱のひと時は、マイクたちの最後の打ち上げ花火なのだ。前回登場したマシュー・マコノヒーやアレックス・ベテファーが出演しないのは少し寂しいが、おそらく次のステップを上がっているだろう彼らが不在であることで、起業の夢がかなったのにダンサーだったころの充実感が忘れられずにくすぶっているマイクのやるせなさが際立った。鍛え上げられた肉体と派手で官能的なダンス・パフォーマンスに目を奪われがちだが、見終われば、男たちの友情とほろ苦さが残るロード・ムービーなのである。
【60点】
(原題「MAGIC MIKE XXL」)
(アメリカ/グレゴリー・ジェイコブズ監督/チャニング・テイタム、マット・ボマー、ジョー・マンガニエロ、他)
(肉体美度:★★★★☆)
チケットぴあ

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マジック・マイクXXL@ぴあ映画生活