source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
日本での初放映はここでご紹介した通り1981年10月25日の日曜洋画劇場だったのですが、本国アメリカでも9年間もテレビ放映を封印していたんですね。1977年といえば5月に『スター・ウォーズ』が公開され大ヒット、その監督であるジョージ・ルーカスがたびたび『2001年…』に言及していたのが影響していたのかも知れません。翌年にはスピルバーグの『未知との遭遇』が公開されこれまた大ヒット。日本でもSFブームが沸き起こり、1978年に『2001年…』のリバイバル公開、そして1981年にテレビ放映という流れでした。
今年になってから、日曜洋画劇場で放送された日本語吹き替え版がBSでたびたびオンエアされていますが、近い将来にBD収録もありそうですね。声優などの情報はこの記事にありますが、違和感はほとんどありませんでした。エンドクレジットの「ドナウ」がばっさりカットされていたのは当時もそうで、スターチャイルドがいきなり淀川長治の顔になったと記憶しています。
日本語吹替版収録のパターンとして『博士…』のように別ディスクで収録するバージョンと、『スパルタカス』のように同じ映像に2種の音声を収録するバージョンとありますが、できましたら別ディスクとして番組のオープニングも淀川氏の前後の解説も含めて収録して欲しいですね。『2001年…』のテレビ放映に尽力したテレビ朝日スタッフの努力に報いる意味でも、当時のオンエアそのままのCMカットのみで完全収録を希望します。それほどエポックな出来事だったのですから。