source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
『シャイニング』『ドクター・スリープ』の舞台となった「オーバールック・ホテル」。果たして企画は生き延びることができるだろうか?(画像引用:IMDb - The Shining)
『シャイニング』前日譚、全く独自の作品に!プロデューサーが語る
スタンリー・キューブリックの名作『シャイニング』(1980)の前日譚を描く新作『ザ・オーバールック・ホテル(原題) / The Overlook Hotel』は、単にキャラクターの若い頃を描くだけでなく、独自の作品になると同作のプロデューサーを務めるジェームズ・ヴァンダービルトがColliderのインタビューで語った。
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そしてその前日譚にあたる新作では、『わたしを離さないで』のマーク・ロマネクがメガホンを取り、「ウォーキング・デッド」シリーズのグレン・マザラが脚本を担当することが決定している。
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(全文はリンク先へ:シネマトゥデイ/2015年10月8日)
以前この記事でお知らせした通り、2015年に『シャイニング』の前日譚を描く新作『ザ・オーバールック・ホテル(原題) / The Overlook Hotel』の企画がマーク・ロマネク監督、グレン・マザラ脚本で動き出していました。ところが本国アメリカでの『ドクター・スリープ』の興行収集は決して芳しいものではなく、またそれは日本でも同様で、公開3週目であっさりとトップ10圏外へ陥落してしまいました。こんな体たらくで『シャイニング』の権利を有するワーナーが、前日譚『ザ・オーバールック・ホテル』の企画を進めるかどうか甚だ疑問ですが、もう何年も続報がないところを見るとポシャる(った)可能性も大きのではないでしょうか。
記事によると「キングの原作から取り除かれたという序章と終章に基づき、ホテルの初代オーナーとなる人物、ボブ・T・ワトソンに迫るものになる」とありますが、完全な脇役であるワトソン(キューブリック版の面接シーンでジャック・ニコルソンの隣に座っていたのが初代ボブ・T・ワトソン孫、「ワトソン」)の物語なんて誰が観たいと思うのでしょう? 今回の『ドクター・スリープ』と同様にスティーブン・キングが小説として発表、それを映画化するという流れの方が自然なような気がしますが、キング本人にそんな気があるかどうか。この度の『ドクター・スリープ』の惨敗ぶりは『ザ・オーバールック・ホテル』の企画を中止させるに足る、十二分な理由になると思います。
ちなみに管理人の『ドクター・スリープ』評はこちら。当ブログでは公開終了後に『関連作品』のカテゴリーでもっと突っ込んだ記事をアップする予定にしていますが、このツイート通りかなり辛口になる予定ですので、何卒ご了承ください。