source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック
革新的な1968年の映画『2001年宇宙の旅』の宇宙服は、デイヴィッド・ボーマンがHALを「殺害」したときに着用したと考えられており、来月オークションに出品されます。
7月17日から18日にビバリーヒルズで開催される、ハリウッドと宇宙探査の記念品ショーのハイライトである宇宙服は、控えめに見積もっても20万ドルから30万ドルと推定されています。
〈以下略〉
(全文はリンク先へ:Gulf Today/2020年6月30日)
20万から30万ドル(約2,100万円~3,200万円)とはまたすごい金額ですが、宇宙服は月面のモノリス発掘現場のシーンで使用されたものに見えます。ヘルメットは記事によるとボーマンによるHAL殺害シーンの撮影に着用した可能性があるとのことで、その理由は緑色の塗料が付着しているかだらそう。白と黄色のペンキの層になってるという記述もあるのでプールのヘルメットの可能性もありますが、もしそうだとしても、白に塗り戻す必然性を感じません。撮影の順番は月面シーン→ディスカバリー号のシーンなので、月面シーンで使用したヘルメットを色を塗り替えてディスカバリー号のシーンで使用したなら、緑や黄色のまま残っているはずです。撮影が終わってわざわざ白に塗り戻す、などということはちょっと考えられません。詳細は現物を観察しなければ不明ですが、管理人の予想は、このヘルメットは月面シーン(もしくはムーンバスのシーン)に使用されたもので、その後色のテストか何かで黄色や緑色に部分的に塗られたか、作業中に塗料が付着しただけのものではないでしょうか。
そうなるとこの約3,200万円という落札予想価格は高額すぎると思えますが、果たしてどうなることやら。買われるにしても来春に開館予定(また延期したらしい!)のアカデミー博物館に展示する展示物(『2001年…』で現存する唯一のモデル「アリエス1B宇宙船」が展示予定)として、アカデミー協会にぜひ落札して欲しいものです。