2015年2月19日木曜日

テラスハウス クロージング・ドア

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評








人気リアリティー番組のその後を描いた劇場版「テラスハウス クロージング・ドア」。これはファンへのプレゼント。それ以上でもそれ以下でもない。



海を見下ろすシェアハウスで共同生活を送る男女が一人、また一人と卒業し、最後まで残っていた菅谷哲也、通称てっちゃんが。まさに出ていこうとドアを開けると、そこには新たなメンバーが。てっちゃんは留まることを決め、新しいメンバー、卒業したメンバー6人が集まり、彼らの本当の“ラストデイズ”が始まる…。



「テラハ」こと「テラスハウス」は2014年9月に終了した、人気リアリティー番組。実は私は、この番組についての知識はほとんどなく、テイラー・スウィフトの楽曲が流れる番組…くらいの認識しかない。そんな「テラハ」初心者がいきなり、完結編である劇場版を見るという居心地の悪さを察してもらいたいが、ともあれ、最後までテラスハウスの残っていたてっちゃんは惚れっぽい性格で、モデルの聖南さんは恋人との関係に悩み…などの基本設定はすぐに理解できた。この劇場版の主軸はてっちゃんの恋なのだが、それにしても、メンバーの描き方の温度差がありすぎる気がする。バスケのコーチであるけいすけ君には何も怒らないし、テラスハウスの取材をするという編集部員のオタベの存在は、このテラスハウスを客観視する視点になるのかと期待したのに、そうはならずあっさり恋愛モードに突入。まぁ、この“読めない”感じがテラハのリアルなのかも…とぼんやりと納得した。ただ、スタジオゲストのツッコミはコミカルかつ鋭くて、実に楽しかった。ファンにとってはこれが本当にテラスハウスの扉が閉まる作品。ぜひ堪能してもらいたい。

【50点】

(原題「テラスハウス クロージング・ドア」)

(日本/前田真人監督/菅谷哲也、島袋聖南、松川佑依子、他)

(一見さんお断り度:★★★★☆)

チケットぴあ



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