2015年4月1日水曜日

エイプリルフールズ

source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評








(ショートバージョン)



1年に一度だけ嘘をついても許される日、エイプリルフール。対人恐怖症の清掃員・あゆみは一晩だけ関係をもった天才外科医・亘に妊娠を告白するが、亘はエイプリルフールの冗談だと思い本気にしない。あゆみは、美人CAとランチデート中の亘がいるイタリアンレストランに向かう。同じ頃、さまざまな人がついた、七つの小さな嘘がからみあい、思いもよらない大騒動が巻き起こっていた…。



大ヒットドラマ「リーガルハイ」の脚本・監督コンビによる群像劇だが、ユルすぎる内容に脱力。特に脚本の古沢良太は、快作映画「キサラギ」が素晴らしかっただけに、ひさびさのオリジナル・ストーリーに期待していたのだ、私は! 物語は、レストランでの籠城事件「イタリアンレストランでの大惨事」を中心に、「ロイヤル夫妻の休日」「不器用な誘拐犯」「占い老婆の真実」「42年ぶり涙の生還」「僕は宇宙人」「ある大学生の行末」の7つのエピソードが描かれ、少しずつからみあうというお決まりのスタイル。コメディーなのだからディテールが甘く、からみも強引なのはある程度仕方がないとはいえ、笑いも涙も中途半端では、観客は気持ちの持っていきようがない。総勢27人の豪華キャストは1人ひとりが主役クラスでホントに豪華。対人恐怖症やSEX依存症という、今までにない役に挑んでいる俳優陣の頑張りがかえって哀愁を誘う。プレス資料によると、監督は「バカ映画だと思ってほしい」と書いている。ウン、そう思ったゾ、あらゆる意味で!

【40点】

(原題「エイプリルフールズ」)

(日本/石川淳一監督/戸田恵梨香、松坂桃李、ユースケ・サンタマリア、他)

(豪華キャスト無駄使い度:★★★★☆)

チケットぴあ



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