source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
幕末に突然出現したゾンビと新選組の戦いを描く「新選組オブ・ザ・デッド」。タイトルだけはインパクト大。
幕末の京都。新選組のお荷物隊士・屑山下衆太郎は、突如、ゾンビに噛まれてしまう。新選組監察方・山崎烝や、棒術にたけている一番組見習い・火藤純が現場に駆け付けゾンビを捕獲、屑山はなんとか命を取り留めるが、彼の肉体はみるみるゾンビ化してしまう。一方、アメリカからゾンビを輸入し一儲けしようと企んでいたカウフマン商会は逃げ出したゾンビを取り戻すため、最強の殺し屋・唐人エックスを差し向けるが…。
人気お笑い芸人・バナナマンの日村勇紀が主演ということからも推察されるように、これはホラーではなくギャグ満載のお笑い映画。幕末の京都でゾンビと新選組との大バトルが繰り広げられるのかと思いきや、その期待はあっさりと裏切られる。それでも一応R15+なのでグロいシーンはけっこうある。主人公は屑山下衆太郎(くずやまげすたろう)という人を喰ったような名前だが、新選組の名を盾に放蕩の限りを尽くす迷惑隊士の屑山は、人間としてもゾンビとしても名前のインパクトほどは悪(ワル)になりきれず。というか、この話、日村演じる屑山がいなくても成立するのでは?! 物語の主人公はむしろユルユルの性格でメリケンかぶれの浪人・坂本龍馬だろう。ゾンビはメリケン人のため獄中にいた龍馬が通訳として駆り出され、やがてメリケン人ゾンビ・ジョージとの間に友情が芽生えるという点が話としては面白い。何もかもが中途半場で、笑うに笑えず困ってしまう、B級感満載の本作の唯一の見どころは、一番組見習い・火藤純を演じる山本千尋のアクション。この人、実は武術太極拳の優勝者だそうで、もしかすると本格アクション女優へと成長するかもしれない…(あくまで期待!だが)。
幕末の京都。新選組のお荷物隊士・屑山下衆太郎は、突如、ゾンビに噛まれてしまう。新選組監察方・山崎烝や、棒術にたけている一番組見習い・火藤純が現場に駆け付けゾンビを捕獲、屑山はなんとか命を取り留めるが、彼の肉体はみるみるゾンビ化してしまう。一方、アメリカからゾンビを輸入し一儲けしようと企んでいたカウフマン商会は逃げ出したゾンビを取り戻すため、最強の殺し屋・唐人エックスを差し向けるが…。
人気お笑い芸人・バナナマンの日村勇紀が主演ということからも推察されるように、これはホラーではなくギャグ満載のお笑い映画。幕末の京都でゾンビと新選組との大バトルが繰り広げられるのかと思いきや、その期待はあっさりと裏切られる。それでも一応R15+なのでグロいシーンはけっこうある。主人公は屑山下衆太郎(くずやまげすたろう)という人を喰ったような名前だが、新選組の名を盾に放蕩の限りを尽くす迷惑隊士の屑山は、人間としてもゾンビとしても名前のインパクトほどは悪(ワル)になりきれず。というか、この話、日村演じる屑山がいなくても成立するのでは?! 物語の主人公はむしろユルユルの性格でメリケンかぶれの浪人・坂本龍馬だろう。ゾンビはメリケン人のため獄中にいた龍馬が通訳として駆り出され、やがてメリケン人ゾンビ・ジョージとの間に友情が芽生えるという点が話としては面白い。何もかもが中途半場で、笑うに笑えず困ってしまう、B級感満載の本作の唯一の見どころは、一番組見習い・火藤純を演じる山本千尋のアクション。この人、実は武術太極拳の優勝者だそうで、もしかすると本格アクション女優へと成長するかもしれない…(あくまで期待!だが)。
【30点】
(原題「新選組オブ・ザ・デッド」)
(日本/渡辺一志監督/日村勇紀、山本千尋、竹石悟朗、他)
・新選組オブ・ザ・デッド@ぴあ映画生活