source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
ヴァンパイアの少女が人間に恋するファンタジック・ラブロマンス「恋する ヴァンパイア」。脱力必至の珍作。
パン職人になることを夢見る少女キイラは、おしゃれが大好きな普通の女の子だが、その正体は実はヴァンパイア。幼馴染で初恋の人テツと再会し、心をときめかせるキイラだが、ヴァンパイアと人間の恋はかなわないと悩む…。
ますます可愛さに磨きがかかる一方で、さっぱり演技が上達しない桐谷美玲が、付け牙をつけてヴァンパイアを演じるのだから、作品の出来は推して知るべしだ。なぜか台湾にルーツを持つヴァンパイア一族は人間と共存したため、同族から追われたり、人間に恋したり、パン屋を目指したり、初恋の人の歌手デビューを応援したり…、あぁ、もう書いていてバカバカしくなってきたのでストーリーは説明しません(笑)!桐谷美玲ちゃんは、「女子ーズ」の脱力系おバカっぷりでちょっと見直していたのに、やっぱり可愛いだけの役をやらされているはちょっと残念。アイドルグループA.B.C-Zの戸塚祥太、台湾、韓国などの人気俳優が集い、ユルユルのラブストーリーを無秩序に盛り上げている。そんな中、ルックスの良さに加えて、しっかりしたノーテンキ演技をみせる台湾人女優モン・ガンルーはちょっと面白い存在だった。ちなみに、タイトルの“恋する”と“ヴァンパイア”の間には(はぁと)が入ります。念のため。
【30点】
(原題「恋する ヴァンパイア」)
(日本/鈴木舞監督/桐谷美玲、戸塚祥太、田辺誠一、他)
・恋するヴァンパイア@ぴあ映画生活