source: ひたすら映画を観まくる日記アルティメット・エディション
■あらすじ『バブル最盛期の1980年代後半の静岡。就職活動中の大学生・鈴木は、気乗りしないまま参加した合コンで、歯科助手のマユと運命的な出会いを果たす。鈴木はマユに釣り合う男になりたいと必死に自分を磨き、やがて二人は付き合うことになった。しかしその後、静岡の企業に就職した鈴木は東京本社へ転勤となり、マユとは遠距離恋愛になってしまう。そして会社の同僚・美弥子に心惹かれていく鈴木は、次第にマユとの仲がぎこちないものになり…。「ラストの2行で全てが覆る!」など、壮絶なトリックが話題になった乾くるみの同名ベストセラー小説を、「20世紀少年」「SPEC」の堤幸彦監督が完全映画化!』
※ネタバレはしてません。
原作の『イニシエーション・ラブ』は、今から約10年前の2004年に出版された乾くるみのミステリー小説である。ところが近年、お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの有田哲平が番組内で絶賛したことがきっかけとなり、売り上げが激増。前日まで売り上げランキング100位圏外だった本が、番組放送直後には一気に8位まで急上昇し、累計発行部数は150万部を突破した。
このブレイクのおかげなのか、ついに映画化が決定したわけだが、原作の読者は一斉に疑問を投げかけたという。「あの物語をどうやって映画化するんだ?」と。そう、原作を読んだ人なら分かると思うが、小説版はある理由により”本当に映像化が不可能な作り”になっている。だからこそ、長年映画化されなかったのだ。