source: 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
黄色い海綿スポンジ・ボブが盗まれたレシピを追って大冒険を繰り広げる「スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo(う~)!」。毒気は薄いがにぎやかで楽しい。
平和な海底都市ビキニタウンで大人気のバーガーショップ“カニカーニ”で働きながら楽しく暮らしている、黄色くて四角い海綿動物のスポンジ・ボブ。ある日、世界征服を狙う海賊バーガー・ビアードに、秘伝のレシピを盗まれてしまう。ビキニタウンの住民たちはバーガーが食べられずに暴徒化し、街はみるみる荒廃。スポンジ・ボブは仲間たちと共に、バーガー・ビアードを追って地上へと飛び出すのだが…。
平和な海底都市ビキニタウンで大人気のバーガーショップ“カニカーニ”で働きながら楽しく暮らしている、黄色くて四角い海綿動物のスポンジ・ボブ。ある日、世界征服を狙う海賊バーガー・ビアードに、秘伝のレシピを盗まれてしまう。ビキニタウンの住民たちはバーガーが食べられずに暴徒化し、街はみるみる荒廃。スポンジ・ボブは仲間たちと共に、バーガー・ビアードを追って地上へと飛び出すのだが…。
日本的な可愛さとはビミョーに異なるルックスながら、全世界で大人気のスポンジ・ボブは、さしずめ、ハリウッド発のゆるキャラ。本作は2度目の長編劇場版となる。明るく前向きで、友達思いのスポンジ・ボブの今回の冒険は、ビキニタウンから人間が暮らす地上へと世界を広げる。2Dアニメ、3Dアニメ、実写と3つのバージョンを組み合わせたビジュアルが、なかなか凝っていて楽しい。海の中での出来事は意図的にユルい展開だが、地上に出てからは実写とアニメの合成で、まさかの大アクションも披露する。スポンジ・ボブ、大親友のヒトデのパトリック、タコだけどイカルド、リスの女の子サンディ、カニカーニのオーナーのカーニさん、そしてカニカーニのライバル店でいつもレシピを狙っていたプランクトンまでもがチームを組み、海賊バーガー・ビアードに立ち向かうという、超党派の激闘なのだ。ストーリーはあくまでもファミリー向けで、TV版スポンジ・ボブの毒気やナンセンス・ギャグは極めて薄いのでちょっと物足りないかも。それでもおなじみのメンバーがスーパーヒーローと化して戦う姿にはワクワク感全開だ。敵役のアントニオ・バンデラスの快演(怪演?)にも注目したい。
【50点】
(原題「THE SPONGEBOB MOVIE: SPONGE OUT OF WATER」)
(アメリカ/ ポール・ティビット監督/アントニオ・バンデラス、(声)トム・ケニー、クランシー・ブラウン、他)
・スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo(う~)!@ぴあ映画生活