2015年6月24日水曜日

【関連記事】スタンリー・キューブリックの脚本が『ワールド・ウォー Z』監督によって映画化!

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック


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※『現金…』を撮影中のキューブリック。このあと2年ほどこの脚本に時間を費やす。

 映画『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』などの巨匠、故スタンリー・キューブリック監督のオリジナル脚本「ザ・ダウンスロープ(原題) / The Downslope」が、長編3部作として映画化されると The Wrap ほか複数の海外メディアが報じた。『ワールド・ウォー Z』のマーク・フォースターが第1作の監督とプロデューサーを務めるという。

(以下リンク先へ:シネマトゥデイ/2015年6月23日




 以前のこの記事ではTVシリーズということだったのですが、映画化されるようです。リンク先の記事では「なぜ本作が製作されなかったかの経緯は明らかになっていない」となっていますが、キューブリックは『現金…』の後の1957年、グレゴリー・ペックに提案されて約2年をかけてこの脚本を書き進めていました。ところが先にカーク・ダグラスと『突撃』を作ることになり、ボツになったという経緯があります。その時の仮題は『ヴァージニア第七騎兵電撃隊(The Virginia Cavalry Raiders)』です。

 後にキューブリックはこの企画を復活させる予定はないと語っていますので、完全なるボツ企画ですね。なのであれだけ実現にこだわった『A.I.』や『ナポレオン』などと同列に語るのは完全に間違いでしょう。まあ「あのキューブリックの未完の脚本!」という宣伝文句が欲しい映画会社は聞く耳持たないでしょうけど。

 しかし今時南北戦争のカビ臭い話なんて興行収入が見込めるんでしょうか?『風と共に去りぬ』の時代ならともかく。個人的にはこの映画、盛大にコケそうな気がしています。