2015年8月2日日曜日

樋口真嗣監督『進撃の巨人』実写化の胸中!「ビジュアルは原作に忠実だ。答えは漫画にある」

source: 映画.net


1: 鴉 ★ 2015/07/31(金) 09:12:16.83 ID:???.net
樋口真嗣監督、『進撃の巨人』実写化の胸中
「ビジュアルは原作に忠実。答えは漫画にある」
higu

オリコン 7月31日 8時40分配信

 「映画は常に観客にとって力強い前進を示さなければならない」――樋口真嗣監督が25年前に書いた、ある映画の企画書の冒頭の言葉だ(『怪獣文藝の逆襲』角川書店刊)。
1984年、造形助手として参加した映画『ゴジラ』以降、アニメ、実写を問わず、数々の現場で実績を重ねてきた樋口監督が、国内のみならず、全世界に衝撃を与える怪物漫画の実写映画化に挑んだ。
特撮部分はもちろんのこと、音や動き、実写ならではの要素を存分に発揮した、ド迫力の『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』にかけた思いを聞いた。

◆原作者・諫山創氏から言われていたこと

――爆発的な勢いで広まった原作ですが、樋口監督のファースト・インプレッションとは?

【樋口】 主人公のエレンたちと比べて、明らかに巨人たちの絵には、得体の知れない、悪意を込めて描いている感じがしました。
その悪意の込め方みたいなものに、いい意味での違和感を感じて、これが画になるといいなあと。同時に、救いのない感じもしました。
理不尽に(巨人に)食べられてしまう世界観を、どうやって構築していくかという課題も生まれました。

――実写映画化の柱として、原作から抽出したものは何でしたか?

【樋口】 地獄のような状況のなかで主人公たちがあがいている姿……僕はある程度年を取ってしまったので遠い昔にいつも抱いていた感情……たしかに10代、20代のときには自分のなかにも、
作品世界の登場人物たちのような、自分が何者かわからないし、自分が誰からも認められていないときのもやもやした感じがあって、ジタバタと悪あがきをしていたなあって。そのジリジリした感じ、言わば壁に囲まれた世界
のようなものだと思うんですが、そこから主人公たちがどうやってそれを越えていくのか? そのなかで、
自由を手にするための唯一の方法が(空中移動を可能にする)立体機動装置という……。
やっぱり巨人と壁と立体機動装置が、『進撃の巨人』の核となるものなんじゃないかと思って、その3つを原作の要素として活かしながら、
それぞれの登場人物の心の隙間を埋めていくようにして作っていきました。

――最初に原作を読んだときに、監督が感じられた悪意も含め、圧倒的な力で世界を支配する巨人をどう映像化していくかについて、原作者の諫山創さんとはどのようなやりとりがありましたか?

【樋口】 巨人に(人間を)怖がらせるようなお芝居をさせないでくれ、と言われていたんですよね。
例えばゾンビのように、目をむいて脅かすみたいなことではなく、獣みたいにパワフルになったり、アグレッシブになったりもせず、ある意味無気力に、ヘラヘラと笑っている。
生きている意識さえも希薄に見えるなかで、人を喰う感じにしたいという意向がありました。
どうしても(俳優って)みんながんばり過ぎてしまうので、巨人の芝居ではがんばらないことで気持ち悪く見えるようにやっていきました。

――原作の絵の、読む者に訴えかけてくる強烈な巨人の恐ろしさは、どう3次元化されたのですか?

【樋口】 原作を読んで感じた、巨人の気持ち悪い怖さについては、諫山さんと話していて、自分のなかで“あ、そういうことか!”と思ったのは、満員の終電に乗ったときの、隣に酔っ払いがいるという他人の嫌な感じ(笑)。
他人だからこそ、顔のパーツの配置が気持ち悪く見えてしまうみたいな、知り合いじゃない他人が、すごく気持ち悪く見える瞬間があるというのか。
もしかしたら、そういうメタファーなのかなと。東京に出てきたばかりで、まだ知り合いも少なかった頃の心細さとか、
周り全員が敵に見える瞬間とか、そういうことの表れなのかなあなんて勝手に解釈していました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150730-00000318-oric-ent

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