2015年12月22日火曜日

【関連動画】1999年3月8日、キューブリックの死の翌日にBBCニュースで放映されたキューブリックのレポートの動画

source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック




 突然の死の翌日の1999年3月8日にオンエアされたBBCのニュース番組で、キューブリックの生涯を簡単にまとめたVTRの後に、映画評論家のジョン・マリオットがキューブリック作品を解説している動画です。

 この日を鮮明に覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、死因は当初「心臓発作」と発表されていました。それがいつの頃からか「正式には不明」と訂正され、現在ではそれが定説となっています。クリスティアーヌによると、当日なかなか起きてこないキューブリックの様子を寝室に見に行ったら亡くなっていた、というものですが、それ以外にも死の数日前から顔色が悪く、ずいぶんと疲れた様子だったと語っています。また原因を血栓によるもの、とも語っていますが詳細は不明です。

 その時、クリスティアーヌは当然かかりつけの医者を呼んだと思いますが、その医者が状況を確認した際、死に不審な点がないことから「死の状況からおそらく心臓発作か血栓によるものだとおもわれるが、正式には司法解剖が必要になる。どうしますか?」と訊かれたのだと推察しています。もちろんクリスティアーヌはキューブリックの遺体を切り刻むのを良しとはしませんのでそれを拒否、その結果「正式には(司法解剖をしていないので)不明」となったのではないでしょうか。

 キューブリックは世界的な著名人ですし、死に不審な点があれば警察が介入して強制的に司法解剖が行われたりするものですが、そういた事態になっていないのは「不審な点がない」からだと思います。つまり「死因が不明」なのは「事件性がない」証拠なのです。しかし陰謀論者はこの「不明」という言葉の響きを利用してミステリーに仕立てようとしています。まあちょっと考えればわかることなのですが、その「ちょっと」ができない人は信じてしまうんでしょうね。