2016年2月28日日曜日

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source: KUBRICK.blog.jp|スタンリー・キューブリック




 ボクシング映画『ロッキー』シリーズのトレーナー、デューク役で知られる俳優のトニー・バートンさんが現地時間25日、カリフォルニア州で死去した。78歳だった。現地ニュースメディアのMLive.comが報じた。
 トニーさんの妹によると、トニーさんは入退院を繰り返していたとのこと。しかし、具体的な病名などは明らかにされていない。

〈以下略〉

(全文はリンク先へ:楽天WOMAN/2016年2月27日




 トニー・バートンといえば記事の通り『ロッキー』のトレーナー役が印象深いですが、そういえば『シャイニング』にもハロランの友人ラリー・ダーキン役で、雪上車を手配する場面に出演していました。でも上記の動画の通り「全米版」のみなので、日本で主に流通している「国際版」では登場場面はカットされてしまっています。

 とりたてて重要な役ではないので印象が薄いですが、トニーは『シャイニング』の初公開時、「ハロランが到着する際に外にいる」「ハロランが雪上車で走り去る前に短い会話を交わす」という2つのシーンがあったと証言しています。もしこの証言が正しいとするならば、全米版では例の病院のシークエンスと共にカットされてしまったのでしょう。

 ところで『シャイニング』に「全米版」と「国際(コンチネンタル)版」の二種類ある理由ですが、管理人の考えはこちらで記事にしています。さらに付け加えるならば、『シャイニング』はアメリカを舞台にしたアメリカ人のトラウマを刺戟する恐怖映画なので、アメリカ以外の地域ではあまり稼げないだろうと考えたキューブリックが、1日の上映回数を増やすために20分以上ものカットを行った、とも考えられます。もちろんこの判断には前作『バリー…』の興行的不信をなんとか挽回したいという思惑が大きかったのではないか、という推察を元にしています。

 キューブリックについては、やたら神格化したり、映像や作品世界を持ち上げ過ぎる傾向が多々ありますが、こういった「現実的な金銭面での判断」も数多かったことは既に各資料から明らかになっています。ここで記事にしたキューブリック作品の制作費と興行成績の比較もそうですが、もういいかげんリアリスティックにキューブリック本人やその作品を見つめ直す時期に来ているのではないか、そしてそれはファンである我々が率先して発信していくべきではないか・・・キューブリックに関するトンデモ論がネット上を跋扈する度に、そんな風に考えてしまいます。

 トニー・バートン氏のご冥福をお祈りいたします。


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※通常入手できる短縮された国際版。


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※トニー・バートンが出演したシーンのある全米版。